科目名 芸術と人間

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 後期開講 湯浅 英雄

テーマ
国際的な情報交流がすすむ中、私たちは世界標準の文化を享受する一方で、自らのアイデンティティを求め、改めて日本文化の固有性が問われている。本講では、日本の伝統文化を理解するとともに、海外諸国と相互に与え合ってきた影響について、考察する。

科目のねらい
<キーワード>
日本固有の伝統芸術について、絵画、彫刻、工芸などの実例を取り上げ、理解を深める。  海外諸国との交流による日本文化への影響を歴史をたどりながら、考察する。
簡単な美術用語の英語訳についての知識習得。

<内容の要約>
国際交流が進む中、諸外国の人々と自国の文化について語り合う機会が増加している。しかしその一方で、私たち自身が日本の文化について語るべきものを十分にもっていないことも、問題とされている。今私たちは世界に誇れる自国の文化について改めて理解を深めるとともに、諸外国との交流によって、展開されてきた相互の影響について理解し、自他の文化を認め合う姿勢を確立すべきであろう。芸術とは本来鑑賞を目的とするもので、それにより私たちの心を豊かにするものである。芸術が国や人種を超えて人々に感銘を与えるのは、知によらず直接心に訴えかける力によるものである。しかしその一方で、芸術鑑賞には鑑賞者自身にも真摯に作品と向き合う姿勢が要求される。また芸術に関する最低限の予備知識がより深い鑑賞のための要素となることも否めない。
本講では概論とともにすぐれた美術作品を具体的に取り上げ、映像による作品鑑賞をおりまぜて、芸術に関する基礎知識を習得する。また、それぞれの美術分野の具体的な材料や技法についての知識を深め、今後の美術鑑賞の基礎知識を形成する。また重要な美術用語については、その都度英語の訳を紹介し、日本文化の紹介に役立つようにしたい。



<学習目標>
日本文化の特質について理解を深め、世界に日本の文化を発信できる。
諸外国との文化交流の歴史をふまえ、相互の影響を理解して他国の文化を認めることができる。
簡単な美術用語についての英語訳を理解できる。

授業のながれ
簡単な美術用語についての英語訳を理解できる。
彫刻―(1)仏像の成立と日本的展開
彫刻―(2)造像の技術 木彫と鋳造
アンコールワット(カンボジア)の諸仏と日本の仏像
アジアの中の日本文化
日本の漆芸と南蛮漆器―ヨーロッパ人の訪れと南蛮貿易
陶芸(1)歴史と技術
陶芸(1)歴史と技術
絵画(1)浮世絵とフランス印象派
絵画(2)世界に認められた日本の画家たち
文明開化と美術―岡倉天心と東京美術学校
ジャポニスムとアールヌーボー 19世紀ヨーロッパにおける日本ブーム
アールデコと大正建築―旧朝香宮邸を中心に
能の美―能面と能装束
まとめ―茶道に見る日本美術の特質

準備学習の内容・学ぶ上での注意
本講は美術に関する概論知識を習得すると同時に、映像をとおしてすぐれた芸術作品にふれることを目的とする。データのみを学習するだけでなく、毎回の講義への出席を必要とする。また講義の内容は日本人として、諸外国の人々に自国の文化をいかに伝えるかという問題へのヒントとなるよう構成されている。また講義の中でも重要なテクニカルタームの英語訳を紹介していくので、英語でのコミニュケーションを念頭において、復習することが望ましい。

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
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0%
 

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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