科目名 | 医療情報管理 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 3 | 前期開講 | 日月 裕 |
テーマ |
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医療情報システムの考え方と基礎的知識 |
科目のねらい |
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<キーワード> 病院情報システム 医事会計システム オーダエントリシステム 電子カルテ <内容の要約> 病院は多数の専門家の共同作業や多種類の病気を扱うため、非常に複雑なシステム「複雑系」を作っている。そのような複雑な組織を運用するために情報システムの導入は必須となっている。日本における情報システムの導入は煩雑な医療請求業務の効率化のために導入された医事システムが最初である。その後、医事システムに対する入力業務の効率化を目的としてオーダリングシステム、さらにその発展形としての電子カルテシステムが導入されてきている。現在、多くの病院で電子カルテが導入されているが、その導入は必ずしもうまくは行っていない。導入がうまくいない一つの原因は病院側の運用の問題である。そこで、この講義の前半では病院の業務の特徴を整理して、病院情報化を行う上での問題点を整理する。 情報システムは病院の運用の効率化以外に蓄積した情報(データ)の病院運営などへの再利用という目的がある。しかし、現実には現在のところ再利用についてはあまり大きな成果が上がっていない。そこで、講義の後半では情報システムの再利用のいくつかについて例を挙げて解説し、合わせて再利用における問題点を論ずる。 情報システム内には多量の病院情報が蓄積されている。そのため、それらを分析することによって病院あるいは医療の特徴を調べることが出来る。この講義の最後の目的は情報システム内の情報の特徴を理解し、同時に医療、病院の特徴を理解することである。 <学習目標> 医療情報システムの目的が理解できる。 病院の大まかに運用を理解し、情報システムの必要性を理解する。 具体的な病院情報システムについてのイメージが描ける。 医療情報の特徴を理解できる。 |
授業のながれ |
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オリエンテーション、講義の進め方、評価の方法、アンケート 医療情報システムとは1 医療情報システムとは2 病院の運用1 病院の運用2 病院情報システム1:医事会計システム 病院情報システム2:オーダエントリシステム1 病院情報システム3:オーダエントリシステム2、電子カルテ 病院情報システム4:情報システムの導入 病院情報システムから見た医療情報の特徴1 医療情報システムの応用1:DRG/PPS DPC 1 医療情報システムの応用1:DRG/PPS DPC 2 医療情報システムの応用2:原価計算 医療情報システムの応用3:病院の質 病院情報システムから見た医療情報の特徴2 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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・講義中には多数の課題を出す。それらのいくつかは講義中に解答を出さないので、自宅において解答しておくこと。これらの課題は単純な知識問題ではないので各自試行錯誤して解くことが必要である。課題に対しては参考文献や各自の病院受診の経験などを使って積極的に思考し解答をしてもらいたい。課題の一部はレポートとして提出してもらう。 ・参考文献は二つ挙げたが、それぞれの使い方は以下のようにしてもらいたい。 参考文献のうち「電子カルテが医療を変える」は情報システム全体の概説になっているので通読することが望ましい。「医療情報」については通読することは難しいので、講義中の話題(専門用語など)について辞書的に参考にしてもらいたい。 ・私語など授業を妨害する行為はすべて禁止する。ひどい場合は退出を命ずる。 |
本科目の関連科目 |
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医学概論 |
成績評価の方法 |
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講義中の課題に対するレポートが20点 定期試験が80点 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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