科目名 社会学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 前期開講 辻村 大生

テーマ
わたしたちが「生きる」ということと「社会」という存在とのつながりを、社会学の枠組みから思考する

科目のねらい
<キーワード>
社会学的想像力  社会学の理論・視点
社会調査とデータ  社会の重層性:自己から家族、そしてグローバルまで
社会構造、エスノメソッド

<内容の要約>
 わたしたちは社会を形成し、社会の中で生きています。しかし、あたりまえのようにわたしたちが生きている社会とはそもそも何なのでしょうか?社会学はそのようにして「社会とは何か?」「社会をどのように見ればよいのか?」を考えてきました。
 本講義では、わたしたちの身の回りにあるさまざまな「社会」---家族から国際社会まで---をとりあげながら、そこで生じている問題とは何かを概観します。その上で、それらの問題を解決したり分析したりするために社会学はどのような概念や分析方法・視点を提供してしているのかを議論していきます。

<学習目標>
自らが生きるということと現代社会のあり方とを関連づけ、社会と向き合うための「社会学的想像力」を養う。      
社会学の基礎的概念や視点を身につける。               
社会学的な思考方法に触れ、関心のある社会事象を分析・診断するためのツールを身につける。

授業のながれ
ガイダンス:社会学とは何か?
社会を知るために:社会学理論と社会調査の役割
社会関係としての自己:再帰的な自己と現代社会
個人と集団・組織:社会規範と役割論から考える
現代家族と個人化:家族アイデンティティから考える
地域社会と共同性:コミュニティ論から考える
メディアと情報化:ネット時代の公共圏と監視社会
階級・階層:再生産論から考える
社会における男らしさ・女らしさ:ジェンダー論から考える
社会運動・NPO・ボランティア:レジティマシーの社会学
環境問題の社会学:イデオロギーとしての環境?脳内環境問題?
政治に関わる:ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)から考える
教育という文化:学校文化から考える
グローバリズムとエスニシティ:国民国家の揺らぎと多文化共生
まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
 社会学という学問は、扱う問題や事例などはいわゆる「社会科」と重なるところはありますが、重要なのは暗記ではなく、社会をいかなる視点から捉えるのか、その視点や捉え方を学ぶことです。その点を心得て受講してください。
 なお、本講義は「社会福祉士」の受験科目に該当しています。国家試験の過去問等を取り上げることもありますが、先述べたように、暗記するということだけではなく、社会学的に考える思考法とはなんなのだろう?と常に自問しつつ受講してください。


本科目の関連科目
「家族社会学」「地域社会学」「社会福祉調査論」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%
30%
0%
50%

 「課題・小テスト」に該当するのは、毎回の出席時に提出してもらうコメントです。単なるコメントではなく、毎回の内容に即した質問に対しての皆さんの考えを書いてもらいます。「レポート」に該当するのは、中間レポートです。講義半ばに課題は提示します。定期試験は、最後に行う筆記試験です。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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