精神医学Ⅰ

科目名	精神医学Ⅰ

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	2	前期開講	大饗　広之

テーマ

現代人の心理と心の病（PTSD、解離性障害、摂食障害、うつ病など）を理解し、心理療法的アプローチについて考える

科目のねらい

＜キーワード＞
心の危機　　解離
摂食障害　　トラウマ

＜内容の要約＞
正常と異常の境界は時代とともに曖昧になってきている。この講義では精神疾患を被った人たちの心を理解するとともに、現代人の陥っている心の問題を考えることを目的とする。精神医学Ⅱと連続する内容であるが、精神医学Ⅰでは、主にうつ病、摂食障害、解離性障害、PTSDなど、比較的身近にみられる疾患をテーマとしてとりあげる。

＜学習目標＞
現代人がおかれている心の状況を理解する
摂食障害やうつ病などの疾患の見立てができるようになる
実際にクライアントを前にして基本的な対応（カウンセリングの導入）ができるようになる

授業のながれ

心の危機にどう向かうのか―　リストカットの心理など
現代人の心―　ふつうの心／異常の心
摂食障害
アソビという領域の変質とパニック障害
ＰＴＳＤ
社会不安障害、対人恐怖について
強迫神経症など
気分障害（うつ病）の基本
気分障害への対応
解離性障害（多重人格、全生活史健忘）の症例
解離性障害の症例（つづき）
身体表現性障害について
性同一性障害について
薬物療法のまとめ
全体の総括

準備学習の内容・学ぶ上での注意

テキストの一部（そのつど授業内で指定）をあらかじめ読んで疑問点をもって授業にのぞむようにしてください。授業にはレジュメも配布します。テキストはレポート作成（複数回あり）のテーマとしても使用します。なお授業内容は大体の目安であり、大きく変更することがあります。

本科目の関連科目

心理関係全般、また精神科リハビリテーションと関連しています。

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

0％
20％
0％
70％
10％

レポートと授業内試験で評価します。

テキスト

■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞大饗広之　＜テキスト名＞「豹変する心」の現象学　＜出版社＞勁草書房