医療福祉論Ⅱ

科目名	医療福祉論Ⅱ

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	3	前期開講	永見　芳子

テーマ

医療福祉領域のソーシャルワーク実践に必要な支援観・知識・技術を習得する。特に当事者側が人と環境との相互関係の状況において、生じている問題状況の見方や解決へ向けての方策を学ぶ。

科目のねらい

＜キーワード＞
支援観　　当事者性
家族アセスメント　　多職種連携
保健医療システム

＜内容の要約＞
本科目は、保健医療におけるソーシャルワークを実践するにあたって、支援者側からの見方だけではなく患者や家族など当事者側からの見方を身につけ、そのために必要な知識や技術を習得し明確な支援観を持つことを目的とします。また、当事者側からみた日常世界を当事者の声として聞いていくための知識や技術も学びます。

＜学習目標＞
1．患者や家族にとって非日常的な日常世界（闘病世界）を感じられるようになる。
2．患者や家族を当事者の視点で理解することができる。
3．「病むこと」の痛みを枠組みを持って説明できるようになる。
4．「医療」の中で営まれる支援関係の実際とその対策をイメージできるようになる。
5．チームや関係機関の中でソーシャルワーカーとして認められるための、ソーシャルワーカーの視点を理解することができる。

授業のながれ

1．オリエンテーション　授業契約
2．患者と家族の理解　「病むということ」
３．患者・家族と医療者の関係性　-専門職のパターナリズムと本人の自己決定の尊重－
４．多職種連携の意義とチームワークの促進
５．病院の機能と地域連携
６．実践現場から　がん医療とソーシャルワーク実践
７．医療福祉の今後　直接的支援の意味とミクロからメゾ・マクロへ
８．事例で考える（１）医療保障　外国人に対する支援
９．事例で考える（２）ソーシャルワークの倫理　難病
10．者会とサポートグループ　セルフヘルプの考え方
１１．事例で考える（３）疾病と社会防衛・偏見　ＨＩＶ感染症
１２．事例で考える（４）リハビリテーションと受容
１３．事例で考える（５）認知症
１４．事例で考える（６）在宅医療と介護
１５．まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意

事前に医療福祉関連の授業やソーシャルワーク論・ソーシャルワーク演習の授業も受けておいてください。授業には積極的に参加してください。

本科目の関連科目

医療福祉論Ⅰ、保健医療サービス論、ソーシャルワーク演習、ソーシャルワーク実習

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

20％
20％
0％
60％
0％

講義中に行う小テスト・ミニレポートおよび定期試験によって評価します。

テキスト

■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞小西加保留・田中千枝子　＜テキスト名＞よくわかる医療福祉　保健医療ソーシャルワーク　＜出版社＞ミネルヴァ書房