科目名 保育の歴史

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 4 前期開講 勅使 千鶴

テーマ
日本の幼稚園・保育所のあゆみ

科目のねらい
<キーワード>
幼稚園  保育所
保育制度・政策  保育実践
幼保一元化と幼保一体化

<内容の要約>
 今日の幼稚園と保育所の制度・政策・保育実践を正しく把握するために、日本の幼稚園・保育所を中心に歴史的考察を
行う。具体的には、明治期からおとなの子ども観・子ども像、子どもの生活を描き、幼稚園、保育所の制度・政策および
保育内容・方法、保育実践を追求する。それと同時に、児童文化(絵本、おもちゃなど)も視座にいれ、日本の保育・幼
児教育の全体像を描くことを試みる。写真やビデオを使用して当時の保育を実感する。


<学習目標>
幼稚園と保育所の歴史的考察を通して、今日の保育問題とされている「幼保一体化」を考える
日本の幼稚園と保育所を支えた先人から学ぶ
先人の保育実践に学ぶ

授業のながれ
1.今日の保育課題と保育の歴史を学ぶ意義
2.戦後の幼稚園と保育所の一元化の歴史
3.明治期の幼児保育−1)幼稚園の誕生  2)都市下層社会と保育施設
4.大正期の保育−1)幼稚園教育の普及と幼稚園令の制定
             2)託児所の発展と託児所令制定の動き  
             3)新教育運動と保育実践
5.昭和戦前期の保育 −1)幼稚園と保育所の状況  2)保育研究運動の開花と終焉
6.戦時体制下の保育 −1)国家総動員体制下の保育政策 2)幼稚園・保育所の一元化構想の展開
                3)戦争末期の子どもと保育
7.戦後改革と保育 −1)戦禍の子どもたち  2)保育施設の制度化  3)民間保育団体の動向  3)占領期の保育
8.戦後改革の修正と保育 −1)戦後の保育政策  2)保育行財政の変化  3)保育運動の展開          
8.高度経済成長と保育要求の高揚 −1)高度経済成長と国民生活  2)保育政策の修正  3)幼稚園・保育所の増設
9.           4)革新自治体の出現と保育運動の高揚
10.70年代政策動向と保育 −1)不安定な国民生活と子どもの「危機」 2)保育政策の動向  3)保育要求の実現
まとめ−歴史から学ぶ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
1.毎回配布するプリントや資料を保存し、講義時に持参してください。
2.今日の保育実践や保育研究の課題を正しく理解するために、私たちは保育の歴史を学びます。そのため、毎日、新聞を読んで
  ください。付加すれば、そのことは皆さんの就職試験の時にも活きてきます。
3.毎回の講義の初めに、歴史を正しく見るため、今日の「保育問題」について一緒に考えます。
4.リポートの課題は、受講生の出身園、または興味・関心のある幼稚園か保育所の歴史を聞き取ってまとめることです。今から
  リポートの対象園を決めて下さい。

本科目の関連科目
保育原理、保育内容総論、保育方法論、保育内容の研究、保育者論

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
0%
20%
0%
80%
0%
@毎回のリポート20点
A定期試験のリポート80点

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



(C) Copyright 2013 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。