科目名 | ジェンダー論 |
---|
単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
---|---|---|---|
2 | 2 | 後期開講 | 赤石 憲昭 |
テーマ |
---|
ジェンダーの視点から人間と社会を考える |
科目のねらい |
---|
<キーワード> ジェンダー セクシュアリティ 男女平等 <内容の要約> 人間は、家族、学校、職場など、日常生活の様々な局面で男と女に区分され、そのように扱われて生きています。しかし、このように極めて当たり前だと思っていることも、一歩立ち止まって「それは一体なぜなのだろう?」と考えてみると、そこに様々な問題が潜んでいることがわかります。これを解明する鍵となるのが「ジェンダー」という概念です。みなさんのこれまでの人生では、もしかするとあまり意識されてこなかったかもしれませんが、日本は、男女格差が調査国135ヵ国中101位の国であり、男女の不平等が著しい国とされています。「ジェンダー」に関する基本的な知識を学習することにより、われわれ自身の有り様、「人間とは何か」を問い直し、このような男女格差をなくし、各々が「自分らしく生きる」ためにはどうしたらよいのかを考えます。 授業は、テキストとレジュメを用いた講義形式で行い、適宜、参考資料および映像資料を用います。また、授業時に受講票にコメント記入をしてもらい、次の回の冒頭でそれをもとにした復習も行います。 <学習目標> ・「ジェンダー」に関する基本的な考え方と知識を身につける ・「ジェンダー」の観点から、福祉や教育の基礎となる人間の尊厳に配慮した人間理解を身につける ・「ジェンダー」の理解を応用して、「人間」と「社会」について多面的に考える |
授業のながれ |
---|
第1回 オリエンテーション:「ジェンダー」とは? 第2回 ジェンダー論の歴史:「ジェンダー」概念はいかに獲得されたのか? 第3回 セクシュアリティとジェンダー(1):性の多様性とは? 第4回 セクシュアリティとジェンダー(2):性の多様性をどう捉えるべきか? 第5回 学校におけるジェンダー:「隠れたカリキュラム」とキャンパスハラスメント 第6回 家族・恋人とジェンダー:DVはなぜ起こるのか?デートレイプとは? 第7回 結婚とジェンダー(1):「恋愛結婚」はいかにしてもたらされたか? 第8回 結婚とジェンダー(2):なぜ「婚活」が問題となるのか? 第9回 労働とジェンダー:女性は働きやすくなったのか? 第10回 男性学とジェンダー:では、男性は生きやすいのか? 第11回 育児とジェンダー:「三歳児神話」は真話か? 第12回 貧困とジェンダー:一人親が抱える問題とは? 第13回 社会福祉とジェンダー:介護は誰が担うのか? 第14回 社会とジェンダー:人間らしく生きるための社会のあり方とは? 第15回 まとめ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
---|
本授業で主題とする「ジェンダー」の問題は、われわれ「人間」のありとあらゆる場面で関わっているものです。この「ジェンダー」の問題が自分自身および現代社会のあり方とどう結びついているのかをつねに考えながら学習してください。 |
本科目の関連科目 |
---|
社会学、現代基礎教養T・U、哲学概論、哲学(現代人間論) |
成績評価の方法 |
---|
|
毎回の小課題(30点)+期末試験(70点)の合計100点満点のうち60点以上を合格とします。授業内に毎回、授業内容に関わるコメント記入をしてもらい、用紙6割程度の記入を満点の目安とします。期末試験では、ジェンダーに関する基本的な知識と考え方習得できているかを確認します。 |
テキスト |
---|
■テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
<著者>加藤秀一・石田仁・海老原暁子 <テキスト名>『図解雑学 ジェンダー』 <出版社>ナツメ社 |
(C) Copyright 2013 Nihon Fukushi University. all rights reserved. |
本ホームページからの転載を禁じます。 |
![]() |