科目名 社会保障論T

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 中井 健一

テーマ
生存権保障としての社会保障とは何か

科目のねらい
<キーワード>
生存権  制度、政策、社会運動、社会保障改革

<内容の要約>
 生存権の理念から現代の社会保障を検討する。そのためにはまず、社会保障制度の概要をしっかり理解することが基本であり、今現在なにが課題になっているのか、社会保障をめぐる政策と社会運動の動向を知ることが大事である。制度の基本理解⇒政策動向⇒国民の運動の動向⇒どのように改革したら生存権が守れるか、みなさんと一緒になって考えていきたい。無味乾燥な制度の解説ばかりの授業にはしたくないので共に考えていこう。

<学習目標>
社会保障に対するダイナミックな思考力をつけることができる。
政策の動向には強いが、制度の基本は知らないではダメ、基本は現行の制度を理解する。
社会保障の改革、将来像を自分の頭で考えることができる。
社会保障への関心と問題意識を育てることができ、つぎの社会保障論U学習の足がガリを得る。

授業のながれ
現代の人々はなぜ社会保障なしには生きられないのか・「労働者性」の意味
社会保障の全体像の理解と狭義の社会政策(労働問題対策)との関係
社会保障で何が問題になっているか・社会保障財政
社会保障で何が問題になっているか・少子高齢化
社会保障の背骨=生存権とは何か。「ゆらぐ生存権」の意味
各論1 老後は安泰か・年金制度の基本理解及び何が問題になっているかを理解する
各論1-2 どうする老後保障・みんなで考えてみよう
各論2 医療保障の全体像の理解と国保問題
各論2-2 医療保障改革をどうするか、みんなで考えてみよう
各論3 失業と労働災害=労働保険制度の概要
各論3-2 過労死、過労自殺、パワハラによるうつ病も労働災害となった、妻たちの戦い
各論3-3 労働保険だけでは支えきれない失業問題、周辺の政策と労働運動
各論4 最後のセフティネット=生活保護制度
各論4-1 頻発した餓死と弁護士の人権擁護活動、その結果としての政策転換
各論4-1 生活保護の政策動向。最後の砦を守るために何が必要か

準備学習の内容・学ぶ上での注意
 その日の授業はその日のうちにノ-トに整理しておこう。15回の授業に毎回2時間の自宅学習が義務付けられて2単位が授与されます。授業の後に復習することを習慣づけよう。復習で見つけた疑問点や不明な点は次の授業で質問してみよう。配布される新聞記事などの資料も丹念に読み込みましょう。

本科目の関連科目
 社会福祉原論その他社会福祉の各論

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他



100%

 

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>小澤温 、 秋元美世 <テキスト名>社会の理解 <出版社>メヂカルフレンド社



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