科目名 統計学T

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 浅野 礼美子

テーマ
統計資料と整理の方法と基本的な統計分析をまなぶ

科目のねらい
<キーワード>
平均  標準偏差(分散)
クロス集計  相関関係
因果関係

<内容の要約>
官庁統計や簡単な調査報告・フィールドワークの論文が読めるための基本的な統計手法を学ぶ。具体的には、様々な記述統計量の算出や表・グラフの作成、およびそれらの読み方について学ぶ。さらに、2変数の関係を測る相関係数について学び、因果関係や疑似相関との違いの理解を目指す。

<学習目標>
様々な統計データを用いた資料や論文が理解できるようになる。
表やグラフの作図や基本的な記述統計が算出できるようになる。

授業のながれ
ガイダンス:身近な事例から統計学を学ぶ意義の説明。
度数分布表の説明と作成。分布の概念。様々な分布の形状から集団(集合)の特徴を解釈する。
記述統計量@「平均値」の学習:算術平均と幾何平均の概念と計算。平均値を見るときの注意点(外れ値が存在する場合)。
記述統計量A「中央値」「最頻値」「尖度」「歪度」の学習:概念と計算。各種記述統計量から分布の形状を推測する演習。
記述統計量B「分散・標準偏差」の学習:概念と計算。標準偏差を含め、各種記述統計量から分布の形状を推測する演習。
標準偏差の応用@:官庁統計を含め、各種統計データから記述統計量を計算し、統計資料を整理する演習。
標準偏差の応用A:偏差値の計算。管理図の概念と作成、およびその解釈。
前半の復習(小テストを含む:各種記述統計量の意味と計算、分布との対応の理解度チェック、および統計資料の整理の仕方の確認)。
小テストの解説と復習。
クロス集計の概念と作成、およびその解釈。
散布図の概念と作成、およびその解釈。実際、官庁統計等の各種統計データを用いて散布図を作成。
相関係数の概念と計算。相関係数と散布図との対応。散布図と相関係数を用いて各種統計資料を整理する演習。
擬似相関の概念。偏相関係数の説明と計算。偏相関係数から擬似相関か否かを判断する演習。
官庁統計を含め、各種の統計データを用いて相関関係と因果関係の区別をする演習。
まとめ。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
授業中は以下の計算、@四則演算、A分数、B累乗、C平方根、を使用することから、事前にこれらの計算がスムーズにできるようになっておくこと(そうでなければ授業についていくのは難しい)。また、ほぼ毎回、卓上電卓を使用して計算を行います(卓上電卓の使用に慣れておくこと)。なお、卓上電卓は、平方根の計算(√計算)ができる電卓を用意すること。第1回目のガイダンスで参考文献を提示します。

本科目の関連科目
「経済学のための数学」「経済経営のための数学」、「統計学U」、「社会調査概論」、「社会調査法T・U」、「地域研究」。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
50%
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50%
0%
小テスト(中間に実施する試験、50点満点)と期末試験(50点満点)の合計100点満点中、60点以上の取得で単位を付与する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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