科目名 | 地方財政 |
---|
単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
---|---|---|---|
2 | 2 | 前期開講 | 若松 泰之 |
テーマ |
---|
地方財政制度を正確に理解し、効率性と公平性の視点から制度改革の是非について判断できるようになる |
科目のねらい |
---|
<キーワード> 国と地方の事務配分 税源配分 政府間財政移転 効率性と公平性 地方分権 <内容の要約> 地方財政(47都道府県・各市町村)は借入金残高の膨張という深刻な課題を抱え、今まで果たしてきた役割が続けられるのか、危ぶまれている。なぜ、そうなってしまったのか?今後、誰が、何を、どうすれば、住民の福祉を向上し続けることができるのか?地方財政制度を構成している1つ1つの制度(地方税制や地方交付税制度など)を理解し、その問題点を考え、今後の改革の方向を検討するかたちで、上記の問いの答えを考えていく。 <学習目標> 地方財政の複雑な制度を理解できる 地方財政制度の問題点を理解できる (制度の)改革案の是非を判断する考え方を理解できる |
授業のながれ |
---|
1. 地方財政の課題・・・・・自治体(私たち)はどんな問題に取り組む必要があるのか?どんな課題を解決する必要に迫られているのか? 2. 財政の3機能と地方財政の役割・・・・・国の財政の役割とは?地方財政の役割とは? 3. 地方自治体の予算・・・・・予算とは何か?望ましい予算とはどんな予算か?実際の予算は望ましい予算になっているのか? 4. 地方財政制度(1):現行制度の特徴・・・・・地方財政制度は複雑と言われているが、本当にそうなのか?また日本の制度にどんな特徴があるのか? 5. 地方財政制度(2):地方分権の考え方・・・・・分権のメリットとデメリットを考慮すれば、本当に地方分権は望ましいのか? 6. 地方行財政運営の効率化(1):効率化の意味・・・・・行財政の効率化とはどういうことか?そもそもなぜ効率化する必要があるのか? 7. 地方行財政運営の効率化(2):効率化の手段・・・・・行財政の効率化とは、誰が何をどうすることなのか?効率化という目的を果たすために、どんな手段があるのか? 8. 行政区域の最適規模・・・・・市町村合併は望ましいのか?今の市町村数は多いのか?少ないのか? 9. 地方税の体系・原則・特徴・・・・・地方税の負担は誰がいくらすれば望ましいのか?現行の地方税制度は、望ましい仕組みになっているのか? 10. 地方税改革・・・・・現行の地方税制度の課題を是正するために、あるべき地方税改革とは何か? 11. 政府間財政移転(1):マクロの視点・・・・・何のために国から地方へ巨額の補助金が交付されるのか?補助金額は誰がどのように決定するのか?現状の課題を是正する手段は? 12. 政府間財政移転(2):ミクロの視点・・・・・地方交付税(補助金の1つ)は、個々の自治体にどんな基準で配分されているのか?現状の配分の仕組みの課題は何か? 13. 地方債の発行と国の関与・・・・・地方債とは何か?どんな目的で発行されているのか?望ましい地方債制度とは何か? 14. 地域づくりと地方団体の役割・・・・・地域経済はどんな現状にあるのか?地域経済の成長に対し、自治体はどんなスタンスをとるべきなのか? 15. まとめ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
---|
1.毎日のニュースや新聞などで扱われている都道府県や市町村の財政問題に関心を持ち、その内容を理解しておく。 2.授業中の私語は他の学生の迷惑になるので厳禁とする。 |
本科目の関連科目 |
---|
基礎科目:「ミクロ経済学」 応用科目:「財政学」 「公共経済学」 |
成績評価の方法 |
---|
|
・出席カードで小テストを行い、評価対象とする(日時・回数は適宜)。 ・成績は定期試験の点数と講義中に行う小テストの点数の合計点で評価する。 ・就職活動など正当な理由で小テストが提出できない学生は、レポートで代替提出できる。 |
テキスト |
---|
□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
(C) Copyright 2013 Nihon Fukushi University. all rights reserved. |
本ホームページからの転載を禁じます。 |
![]() |