科目名 | 哲学・倫理学 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 3 | 前期開講 | 神尾 孝 |
テーマ |
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現代と再生 |
科目のねらい |
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<キーワード> 自然的なものと人間的なもの:[自然と欲望] 支配と服従 知(知識)と確かさ 主体と本質 交流と権力 <内容の要約> 現代に生活する私たちにとって最も重要な課題は、私たちの生存と未来の生活を保障することです。古代以来、哲学・思想はそうした課題を引き受け、様々な仕方で、その解決の可能性をさぐってきました。そのことを簡単に言い表せば、「再生」(現在をよりよい未来に新しくつなげる試み)を可能にする根拠を探求することです。 私たちの生活は、自然や社会生活との関係において、決して調和的なあり方をしていませんし、私たちの身に降りかかる幾多の苦難を、私たちができるものなら克服したいと欲っします。こうした欲求は、その苦難の克服がよりよい再生につながるという予感とつながっていると思われるからではないでしょうか。 哲学・思想もまたそうした欲求を引き受けています。この講義は、哲学・思想の営みにおいて、そうした再生への努力を紹介し、またそれを共に考えようとするものです。 <学習目標> 人間と社会との再生のための思想の努力の大切さを知る 哲学の誕生とその独自の課題を理解する 近代と現代の哲学の特徴を知り、課題を知る 以上のことを理解するために、中心となる事柄と言葉(概念)を知る |
授業のながれ |
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はじめに― 受講者の「希望」 呪術的・神話的思考(原始的宗教) 古代哲学の誕生(アナクシマンドロス、ソフィスト) プラトン(イデア論) アリストテレス(形而上学と倫理学) 西欧近世の哲学(ベーコンの「技術」、デカルトの「我・哲学」と「神・自然」) ロック(個人と家族と国家権力) ルソー(「善として自然的なもの」と「劣悪な社会的なもの」) 近代ドイツの哲学 (カント:欲望に身構える知性:知性そのものの法則) 同上 (ヘーゲル:矛盾を受け入れることによって生き抜く「精神」のいとなみ) 同上 (マルクス:欲望を支配する資本の支配と社会装置) 現代哲学 (ドイツ・フランスにおける現象学の営み:人間存在への問い) 同上 (身体の固有性と構造と科学主義) 同上 (現代社会の批判と社会の理性的な再建) 個人の可能性 (欲求と理性主義批判) |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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特別な予備知識を必要としません。ただ高等学校で使用される「倫理・社会」の教科書があれば、それを持参してほしいと思います。西洋の思想や哲学を一人で考えるのは苦労しますから、必ず授業に積極的に参加してください。そして、授業を通じて、とりあえず自分の考えたいテーマを見つけてほしいと思います。 |
本科目の関連科目 |
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西洋史(通史)、宗教・精神史、政治経済(経済思想)史、科学史、などが関連していると思われます。 |
成績評価の方法 |
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評価は以下に従って行います。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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