家族援助論

科目名	家族援助論

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	3	後期開講	北仲千里

テーマ

結婚や性というプライベートな問題に他人（公的権力、地域、知人）はどう関わるべきか。

科目のねらい

＜キーワード＞
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ　　セクシュアル・マイノリティ
ドメスティック・バイオレンス　　婚姻制度

＜内容の要約＞
最近、虐待や少子化、ドメスティック・バイオレンスなどの社会問題に関わって、個人の生活に、社会が介入したり援助したりすることが必要であるかのように言われることが多くなっています。しかし、家族や親密な関係を他人がどこまで、どんな理由で「こうすべきだ」と決めたり、または「自由を尊重すべきだ」という立場に立ったりできるのでしょうか？社会は個々人の家庭生活のいったい何をどう援助し、いつ介入すべきなのでしょうか？法制度や各機関の援助の面から、こうした問題について考えていきます。

＜学習目標＞
ジェンダーや社会との関係から、家族・結婚・性のテーマへの援助とは何かを考えることができる。
結婚（離婚・晩婚・でき婚）・中絶・生殖技術・DV などについての制度の基礎知識を得ることができる。
実際の DV 支援の現場で必要な視点や実情について、知ることができる。
法律ができることや行政の役割について、必要な基礎知識を身につけることができる。

授業のながれ

さまざまな家族、階層と世帯
法律や家族政策ができるまで
結婚という制度、できちゃった婚
結婚という制度、離婚
イエ意識と戸籍　その１　戸籍とは
イエ意識と戸籍　その２　墓や結婚にみるイエ意識
働くことと子育て
セクシュアル・マイノリティと家族　その１
セクシュアル・マイノリティと家族　その2
出産や避妊、中絶という問題　制度と現状
出産や避妊、中絶という問題　思想と論争
新しい生殖技術と親子関係
ドメスティック・バイオレンス　その１　基礎知識
ドメスティック・バイオレンス　その２　社会との関係
家族の中の支配・暴力への介入と援助

準備学習の内容・学ぶ上での注意

性に関する話や、性暴力・虐待・中絶などに関する内容を扱いますので、
苦手な人はお勧めしません。また、場合によっては、
「そのテーマの時間だけ来ない」という判断を自分でして下さい。
また、法などの制度の情報がたくさん出てきます。
聞き流すのではなく、確実に理解するよう心がけて下さい。

本科目の関連科目

社会学、家族社会学、地域社会学、ジェンダー論

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

40％
％
％
60％
％

講義中にいろいろ書いてもらったりするものと、最後のテストの合計点です。
単純な出席点というものは、ありません。
テストは「価値観」ではなくて、理解度（とくに概念や制度）を問います。
テストは持ち込みOKですので、講義レジュメはちゃんと取っておいてください。

テキスト

□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）