科目名 ケアマネジメント論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 奥田 亜由子

テーマ
ケアマネジメントを理論として正しく学び、地域生活支援に必要な方法及び技術とそれを支えるシステムについて理解する。

科目のねらい
<キーワード>
ケアマネジャー  ニーズ
ケアプラン作成  国際生活機能分類 ICF
ソーシャルワーク

<内容の要約>
わが国では介護保険制度や支援費制度を契機に、「ケアマネジメント」という用語は急速に定着してきた。ケアマネジメントの定義については、いくつか試みられているが、利用者志向モデルとシステム志向モデルに分けられていると言われている。いずれにしても、地域社会の中で、人々が地域社会による見守りや支援を受けながら、地域での望ましい生活の維持継続を阻害するさまざまな複合的な課題に対して、生活の目標を明らかにし、課題解決に至る道筋と方向を明らかにして、地域社会にある資源を活用し、総合的かつ効率的に課題解決を図っていくプロセスと、それを支えるシステムといえる。地域福祉実践を進めるうえで、個別のニーズに対する直接的で包括的なアプローチだけでなく、チームアプローチに必要な保健・医療・福祉の連携のあり方やサービス提供のシステム、福祉サービス運営管理のあり方など、福祉コミュニティの構築が求められる。福祉サービス利用者が地域社会の中での自立した生活を営むことができるような支援について、資源開発なども含めて学ぶ。

<学習目標>
ケアマネジメントの意義と目的について理解する
福祉サービス利用者の地域生活支援に必要な方法及び技術とそれを支えるシステムについて理解する
福祉サービス利用者の権利擁護について理解する
福祉サービス利用者支援における多職種協働と資源開発について理解する

授業のながれ
オリエンテーション  ケアマネジメントをなぜ学ぶのか
ケアマネジメントの概念と歴史的経緯
ケアマネジメントとソーシャルワーク
国際生活機能分類・ICFの視点と活用方法
ケアマネジメントの構成要素
ケアマネジメントのプロセス・インテーク
ケアマネジメントのプロセス・アセスメント
ケアマネジメントのプロセス・ケアプラン作成
ケアマネジメントのプロセス・インターベンション
ケアマネジメントのプロセス・ケア会議
ケアマネジメントのプロセス・モニタリング
高齢者介護保険下のケアマネジメントの実際
利用者主体と多職種協働
利用者の権利擁護とスーパービジョンの実際
資源開発と専門職の役割

準備学習の内容・学ぶ上での注意
 ケアマネジメント、ケースマネジメントは医療・保健・福祉のあらゆる場面での地域生活援助の技術となってくるため、医療福祉コースの学生だけでなく、福祉実践コース、地域福祉コースにも必要な内容となっている。現場においては、社会福祉士やソーシャルワーカー、ケアマネジャーだけが担うのではなく、さまざまな専門職が活用する技術となっている。3年次のソーシャルワーク実習においては、ケアマネジメントの必要性を実感できるようになってゆくであろう。講義だけでの学びでは不十分になるので、テキストの復習と授業中の課題をこなしながら、理解を深めていただきたい。レジュメは、必要時配布するので、自分のノートとともにファイリングしていくことをお勧めする。講義内容もノートにとることができるように、積極的に学ぶ力をつけていっていただきたい。
ケアマネジメントの現場のゲスト講師の方に参加していただく。

本科目の関連科目
 後期に「ケアマネジメント演習」が設定されている。こちらでは、高齢者や障がい者の支援事例をとおして実際に遂行できるようになることを目指している。「ケアマネジメント演習」を受ける者は必ずこの「ケアマネジメント論」を事前に受講するように。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%


80%

出席の状況(課題・リアクションペーパー)を必ず書いて提出していただきます。(これで講義の理解度を見る参考にします。)最終的に本試験実施の上、評価します。

テキスト
□テキストを使用する
□レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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