科目名 貧困と開発

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 谷村 光浩

テーマ
開発/発展戦略がみすえた“貧困”問題の根源を考える

科目のねらい
<キーワード>
貧困  国際開発
国際協力/援助  グローバル化
中国

<内容の要約>
 冷戦、グローバル化という「うねり」のなかで、国際開発・協力は、その理念においても、 課題設定やアプローチにおいても、大きく変化してきた。近年は、「援助」とは次元を異にする国際協力のかたちも模索されている。 
 この科目では、いわゆる“西側”の開発戦略と、それに絶えず影響を与えてきた中国の発展戦略とを重ね合わせて概観するとともに、それらがみすえてきた“貧困”問題の根源を考える。



<学習目標>
複数の専門領域、行動主体、レベルにわたる開発/発展戦略がいかに描き出されてきたのかについて理解を深めた上で、それぞれのなかで“貧困”がどのようにとらえられてきたのかを、みずから論じられるようになっていただきたい。

授業のながれ
ガイダンス: 本科目のねらい、進め方、成績評価の方法など
1950-60年代の開発戦略: 近代化論、成長拠点理論
1970年代の開発戦略: 農村開発、基本ニーズ
1980年代の開発戦略: 構造調整、もうひとつの開発
【中国】(1) 第一次五か年計画、大躍進と調整政策
【中国】(2) 文化大革命、大衆路線、国防三線建設
【中国】(3) 改革開放路線への転換、梯子理論
【中国】(4) 農村工業化、“西側”における内発的発展との比較考察
1990年代の開発戦略: 人間開発、人間の安全保障
2000年以降の開発戦略: 地球公共財の供給
2000年以降の開発戦略: パートナーシップ、CSR、BOPビジネス
2000年以降の開発戦略: ディアスポラと開発
【中国】(5)「小さな政府・大きな社会」の独自な読み解き
【中国】(6) 流動者(出稼ぎ労働者/中国系ディアスポラ)の経済・生活空間から
要点整理: 開発/発展戦略がみすえた“貧困”問題の根源とは

準備学習の内容・学ぶ上での注意
各回、開発/発展戦略についての学習・討議を通じて、“貧困”問題とは何か、みずからの考えをまとめてみよう。

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
0%
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70%
30%
 

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>ジョン・フリードマン著(谷村光浩訳) <テキスト名>『中国 都市への変貌』 <出版社>鹿島出版会



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