科目名 | 哲学(現代人間論) |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 1 | 後期開講 | 池谷 壽夫 |
テーマ |
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近代的人間観の再検討−子ども・女性・弱者の視点から |
科目のねらい |
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<キーワード> 優生思想 ジェンダー 生と死 発達 教育 <内容の要約> 今日ほど、 あらためて近代とそこで要請されていた人間観の問い直しが求められている時代はない。 子どもの問題、 教育の問題、 女性問題、 障害者の問題、 どの問題を取ってみても、 今一度根本から近代的人間観を問い直さざるをえなくなっている。 その中心にあるのは、 何よりも強者の論理と文化であった。 例えば、 それは、 近代的人間観における男性中心主義や、 大人中心主義 (その裏返しの子ども中心主義)、 そして弱者を切り捨てる優生思想などに見られる。 本講義では、 〈子ども−大人〉関係、 〈男性−女性〉関係、 〈強者−弱者〉関係に焦点を絞り、 また具体理論的課題を検討する。 <学習目標> 近代的人間観のはらんでいる問題が何かを理解する。 子ども・障害者・女性の視点から人間観を問い直す 今日の社会の中で新たな能力観・人間観・社会観をイメージし構想する。 |
授業のながれ |
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本講義ながれの目的・授業構成、 内容等のガイダンス 近代的人間観の特徴−人間とは誰か 生と死を考える(その1)ーー中絶をめぐって(1) 生と死を考える(その1)ーー中絶をめぐって(2)生と死を考える(その2)ーー脳死を考える(1) 生と死を考える(その2)ーー脳死を考える(2) 「ふつう」とは何かーー障害とはなにか(1) 「ふつう」とは何かーー障害とはなにか(2) 人間の優劣を決めることができるのか?(その1)―近代的人間観と優生学、優生思想 人間の優劣を決めることができるのか?(その2)―福祉国家の下での優生思想 近現代社会における人間観の特徴と問題点(その1) 近現代社会における人間観の特徴と問題点(その2) 新たな人間観を構想する視点(その1)ーー生きる権利の根拠は何か 新たな人間観を構想する視点(その2)ーー平等とは何か 生命をつなぐ・つむぐ(その3)ーー発達と教育を考える まとめ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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・授業時にレジュメ、 資料等を配布するので、 授業前や後に読んでおくこと。 ・さまざまなジャンルの参考文献を授業時に挙げるので、 できるだけ関心を持って読んだり見たりすること。 ・授業は学生と教員で作るものなので、 授業の最低限のマナーを守り、質問や意見があればその場で大いに出すこと。 ・参考文献:池谷壽夫『〈教育〉からの離脱』青木書店 |
本科目の関連科目 |
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現代基礎教養T、U 法学 ジェンダー論 |
成績評価の方法 |
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授業時の課題とレポートで評価する。その際の大きな評価の基準は、@きちんと参考文献を読んでいること、Aテーマにそって、論理的に事象を考察していること、である。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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