科目名 生涯教育論U

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 後藤 誠一

テーマ
「現代の貧困」に焦点を当てて生涯教育を学ぶ

科目のねらい
<キーワード>
生涯教育と社会教育  生涯教育と「現代の貧困」
福祉と社会教育  社会教育行政・法制度

<内容の要約>
本講義では、社会問題ともいえる「現代の貧困」に焦点を当て、社会教育の概念と意義、住民と地域にかかわる問題、社会教育行政・法制度、学校やNPOでの活動を通じた住民の主体形成という視点から生涯教育の意味を考える。

<学習目標>
社会教育の概念と意義、法制度を理解する
地域と住民にかかわる問題の解決に向けて生涯教育の果たす役割や可能性、課題を考える
NPOなどの各種団体の活動を通じた生涯教育について理解する
「現代の貧困」と生涯教育の関係を考えることを通じて、人間らしい生活とは何かを考える

授業のながれ
オリエンテーション:生涯教育と社会教育について。街歩き、現場歩きのススメ
テーマ:「生活問題の教育的解決と社会教育」。歴史的に社会教育・生涯学習の意義と概念についてみていきます。
テーマ:「社会参加と自治を育む成人教育の国際的交流」。国際的に社会教育・生涯学習の意義と概念についてみていきます。
テーマ:「生活基盤の崩れと子どもの育つ地域づくり」。子どもの抱える課題に社会教育がいかにしてかかわってきたのか学びます。
テーマ:「社会的排除に挑む青年と障害者の学習」。青年や障害者の抱える課題に社会教育がいかにしてかかわってきたのか学びます。
テーマ:「女性・高齢者の貧困と社会教育」。女性・高齢者の貧困について、ホームレスへの支援などに着目しながら、社会教育との関係をみていきます。
テーマ:「健康の自己責任論を超える住民の学習」。健康という観点から住民の学習について学びます
テーマ:「持続可能な社会づくりに向けた社会教育」。環境問題と社会教育のかかわりを学びます。
テーマ:「社会教育法理念の思想と展開」。社会教育の法・制度における思想や展開について学びます。
テーマ:「地域における社会教育施設の役割と法制」。公民館や生涯学習センターなどの社会教育施設の役割、法・制度について学びます。
テーマ:「住民と協働する社会教育職員の自己形成」。住民と協働して社会教育の現場で働く社会教育職員について学びます。
テーマ:「学校教育の再生と地域の教育力」。学校教育と社会教育の関係を学びます。
テーマ:「ボランティア・NPOと住民の学習」。ボランティア・NPOにおける住民の学習について考えます。
テーマ:子どもと貧困。生活保護世帯の子どもと学校教育、社会教育のかかわりについて学びます。
テーマ:消費者問題と貧困。振り込め詐欺や多重債務などの消費者問題と社会教育のかかわりを学びます。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
生涯教育について学ぶ上で必要なことは、街に出る、現場に出ることです。近くの生涯学習センター等の社会教育施設に行ってみたり、NPO・ボランティアへ参加してみるのもいいでしょう。街や現場で感じ取ったこと(感動したこと、おかしいと思ったことなど)と、生涯教育についての文献や講義で身に着けたこととの往復の中で生涯教育について考えてみてください。

本科目の関連科目
生涯教育論T、生涯教育計画

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
0%
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85%
15%
試験:85%(筆記試験かレポート試験かは未定)出席:15%

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>上田幸夫・辻浩編著 <テキスト名>現代の貧困と社会教育ー地域に根ざす生涯学習ー <出版社>国土社



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