科目名 くらしと経済

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 1 後期開講 岡本 真理子

テーマ
身近な出来事から経済の仕組みと自分の暮らしとのかかわりを理解する

科目のねらい
<キーワード>
家計と経済のつながり  社会現象の経済的考察
貿易黒字と財政赤字  人々の行動とインセンティブ

<内容の要約>
激動の現代世界にあって、 日本に暮らす私たちも、 まじめに働きさえすれば生涯安定した生活が保障されることは期待できなくなっています。 しっかりと自分と社会・経済とのかかわりを理解し、 リスクに対応できる 「賢い市民」 となることが迫られています。 貯蓄・ローン・保険は国の経済や個人の長い人生においてどのような役割を果たすのか?世界の出来事は、 為替や株価にどのような影響を与えるのか?なぜ振り込み詐欺は横行するのか?このように、 日常のくらしの様々な出来事から、 その背景にある経済の仕組みおよび経済学の基礎を理解することは、 自分の人生を長期的に展望して現在を生きていくことにとって不可欠です。

<学習目標>
1. 世界と日本の経済的つながりが理解でき、 変化の度合いや方向がわかるようになる。
2. 様々な出来事や金利政策などが自分の家計や将来に及ぼす影響を理解できる。
3. 自分の将来あるいは近未来を設計し、 現在の行動をその中に位置づけることができる。
4. 不正や詐欺に対して強くなる。

授業のながれ
1. 市場、 需要と供給1
2. 市場、 需要と供給2(様々な商品による曲線の違い)
3. 石油価格の高騰とその要因
4. 食糧危機と食糧価格の高騰
5. 食糧自給とフードマイレージ
6. 家計の健全と長期的な家計の設計(多重債務に陥らないために)
7. 住宅ローンの返済計画(元金、金利、定額割賦返済) 
8.予算制約線と効用最大化(限られた予算の中で、消費者はどのような選択をするのだろうか)
9. 消費者をまち受ける様々な罠:ねずみ講、 キャッチセールス、 マルチ商法
10. 犯罪抑止策の経済学的アプローチ
11. 振り込み詐欺多発の原因は?短期対策と長期対策
12. 国際貿易の基本原理:比較優位説と現実の産業
13. 貿易黒字と赤字:貿易不均衡の意味
14. 国内の経済変動とそれに影響する多様な要因
15. 金利、 株価、 為替レートの連動1
16. 金利、 株価、 為替レートの連動2
17. 株価と日経平均
18. 企業の財務諸表を読みとる
19. 政府・企業・家計と税金
20.貧困と失業について考える
21. 政府の政策の善し悪しを考える枠組み
22. 生涯におけるリスクとその対策:保険の役割と仕組み
23. 生涯におけるリスクとその対策:年金の役割と仕組み
24. リスク、 確率、 期待値 と 宝くじ
25. イベント予算:ワールドユースミーティングの例
26. 起業・事業計画、 事業計画モデル
27. 人々の行動分類の経済学的解明
28. 為替相場の変動と外国通貨の購入
29. 学生持ち込みテーマ
30. まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
シラバス通りに進むとは限らない。 学生の持つ基礎知識を判断して変更する場合もある。  後期の後半は、 学生の視点で捕らえた疑問を各回の授業のテーマに反映させたいので、 ニュースなどを見て抱いた疑問を積極的に出してほしい。  また、 ミニ・レポートは、 単なる出席票ではないので、 自分が理解したことや質問をしっかり書くこと。
オンディマンド授業は二回ある。その中に、演習課題が出されているので、理解できるまで繰り返し再生し、課題を完成させて提出すること。

本科目の関連科目
「中国の経済」 「EU の経済」は世界の経済との連動を見ることに関連し、 「ミクロ経済学」 (経済学部) 「マクロ経済学」 (経済学部)は経済の原理をさらに詳しく学ぶための科目です。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
40%

0%
60%
0%
3回の演習課題を提出しなければ、受験資格はない。時たま行う小テストは単なる出席票ではないので、しっかり書いて提出すること。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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