科目名 哲学・倫理学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 神尾 孝

テーマ
子ども・社会・哲学

科目のねらい
<キーワード>
子どもの生命と経験(自己形成と他者経験の内容)  哲学・倫理学(自由・身体・知性・感情・モラル・精神)

<内容の要約>
 「人は『子ども』の方向へと大人になる」といわれたら、どのように感じるだろうか。大学生は自分はもう「子ども」ではなく、6歳の子どもはどこかの小学校にいる、と思うだろう。ではその子どもはどういう人なのか?子どもの感情や知性のあり方、身体や心のあり方、自然や他の人や社会的なものとの交流のあり方など、これらは何に基づいて、またどのようにして獲得されるのだろうか?歴史はこれらをどのようにして作り上げてきたのだろうか?そして大人とはどのような人なのか?「子ども」についてのこうした問題意識をてがかりに、そこに含まれる哲学・倫理学の課題をいくらか明らかにしようと考えている。

<学習目標>
「子どもの生命と経験」を知ることによって、「ヒト」の特性を知ることができる。
「大人自身における《大人であることー子どもであること》の関係」という観点から、近現代の家族と社会の特質を考えることができる。
現代社会における「自由・身体・知性・感情・モラル・精神」など、哲学・倫理学のテーマのあり方を知ることができる。

授業のながれ
「子どもについて」(「人らしさ」について.「大人自身における《大人‐子ども》関係」と「子ども自身における《子ども‐大人》関係とについて)
「子どもの真実」という言葉の意味(マルクス)― 呪術・神話時代と子ども
同上
同上
「子どもの生命と経験」 (1)「交流こそすべて」(交流形成・交流的特質)
              (2)「仰向け姿勢」「非言語的な意識と身体活動」(身体感覚中心)
              (3)同上
              (4)「このコップ」(物の同一性と存在認識の基礎にある身体経験の役割)
              (5)同上
              (6)「発達と臨界期」(発達と競争)              
              (7)「生物としてのヒト」(ネオテニー的な特質)
              (8)(同上)
              (9)「胎児・乳幼児経験」
              (10)「子どもの倫理性」
「大人の生活と倫理性」(幸福と正義と権利義務)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
 講義はすべてプリントで行う。  講義は内容が少し分かりづらいかもしれないが、出席し話を聞いてほしい。講義中の私語や入体質の繰り返しは、慎んでほしい。参考文献を紹介しますから、一冊ほどは読んでほしい。分からないことは積極的に質問してほしい。

本科目の関連科目
「子ども」「身体」「乳幼児」「精神(心)」「美・芸術」などを扱う科目。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
70%

30%


 

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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