科目名 | 保育原理 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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4 | 1 | 通年開講 | 亀谷 和史 |
テーマ |
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保育・幼児教育の原理と人間形成――発達援助・子育て支援の課題―― |
科目のねらい |
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<キーワード> 保育 発達 保育内容の構造 保育者の専門性 子育て支援 <内容の要約> この講義は、3部構成で進める。第1部は、現代の保育・幼児教育と子育て支援の課題をより深く理解していくうえで、まず人間形成という幅広い視点から保育の原理的な考察をおこなっていく。すなわち子育て・保育をおこなっていくうえで、前提として考えておかなければならない人間の生物学的・社会的特質や、成熟・学習・発達の捉え方、社会的環境と教育の可能性などについて学んでいく。第2部では、保育内容・方法の基礎理論や、保育計画、保育者の専門性、「保育実践力」など、保育園・幼稚園での保育活動を実践に即して取り上げる。また保育・幼児教育の歴史や思想についてもふれていく第3部では、今日の保育・幼児教育制度の現状と課題、子育て支援政策の動向を概観しつつ、その課題について検討をおこなっていく。少子化の進行、経済効率優先の社会状況のなかで、深刻な子育て不安や虐待、子育て困難な生活実態等、様々な問題が噴出しているが、こうした諸問題への解決に向けて、<子どもの権利>の視点から考察していく。 <学習目標> 乳幼児の発達理解と保育学の基礎知識・理論を理解し、習得する。 保育内容・方法と保育計画、保育園・幼稚園での保育活動の実際について深める。 保育所・幼稚園の制度と子育て支援制度の動向・課題を学ぶ。 |
授業のながれ |
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はじめに(開講に当たって)――日本の保育施設の概要 子育て・保育の原点――誕生と出産 子育てと保育の定義と保育の専門性 子ども観の歴史と子育ての習俗 人間発達の生物学的特質と保育・教育 人間発達における社会的環境の重要性と保育・教育 乳児期の発達と保育の原理@ 乳児期の発達と保育の原理@ 乳幼児の発達と保育の原理B 保育園・幼稚園での保育計画と保育活動 改定「保育所保育指針」と「幼稚園教育要領」 保育実践の展開@――保育構造論の検討 保育実践の展開A――基本的生活とあそび 保育実践の展開B――課題活動(課業)の取り組み 保育者の専門性と保育実践力 日本の保育・幼児教育思想の展開@ 西欧の保育・幼児教育思想の展開A 子どもの権利と保育・教育への権利 「早期教育」の問題点と課題――その社会的背景を問う 母子関係論と集団保育――保育の社会化 女性の働く権利と子育て・保育 父親の子育て参加と家族支援 少子化と子育て支援政策の課題@ 少子化と子育て支援政策の課題A 保育制度「改革」の問題点と課題@ 保育制度「改革」の問題点と課題A 幼保一元化への歴史と課題 幼保一元化への課題と展望 レンガの子どもから学ぶ 1年間のまとめ |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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この講義は、子ども発達学科の基幹科目であり、将来、保育・幼児教育分野に進む人(保育士・幼稚園教諭をめざす人)の資格・免許の必修科目です。が、将来、自分が親になったとき、自分自身の子育てのために学んでおきたいと思っている人、あるいは教育分野(教職)・児童福祉分野をめざす学生にもお勧めします。1年生配当なので、できるだけ入門的にやりたいとは思いますが、保育士資格・幼稚園免許状を取得する人向けの必修専門科目なので、かなりの予復習が求められます。保育者の専門性は、近年、ますます高度なレベルが求められていますので、心して受講してください。(考え、理解することと基礎知識の獲得(「暗記」)の両方が求められます。) 毎回、プリント・資料を配布して進めますので、ファイルして保存していってください。適宜、ビデオ教材を活用し、ミニ・レポート等を課します。 |
本科目の関連科目 |
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保育士資格必修科目のすべて。 |
成績評価の方法 |
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学年末に筆記試験を行う。出席点・ミニ・レポート、前期レポート等を加味して、年度末に総合的に評価する。 |
テキスト |
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■テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
<著者>『現代保育と子育て支援』 <テキスト名>亀谷和史編著 <出版社>(八千代出版) |
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