| 科目名 | 生命と倫理 |
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| 単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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| 2 | 1 | 前期開講 | 河津 邦喜 |
| テーマ |
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| 生命倫理学における各テーマと論争を通じて倫理の根本を学ぶ。 |
| 科目のねらい |
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<キーワード> 生命の倫理 法的倫理的思考法 <内容の要約> キュアとケア、 中絶の是非、 QOL と SOL などの各トピックを学ぶ。 <学習目標> 義務論と功利主義、 個人の自己決定 (責任) とパターナリズムなどの倫理の根本対立について知る 西洋の合理的人間観と日本社会との落差を考える |
| 授業のながれ |
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1 摂食障害とそのケア (人間が社会的存在であること) 2 原始社会ではキュアとケアが未分化 (シャーマンの呪術的療法、キリスト教の悪魔祓い) 3 宗教儀式から近代科学への移行 (アニミズム的生命観か近代の機械論的生命観か) 4 現代の医療への患者の不満 (医者−患者関係:パターナリズムか対等な契約関係か;消費者集権の弊害) 5 患者の自己決定権 (インフォームド・コンセント、 臨床試験という人体実験、ヘルシンキ宣言) 6 患者の自己決定権 (カルテ開示、 リヴィング・ウィル、癌告知の問題点) 7 延命治療の是非 (QOL と SOL、 DNR の導入例、 末期の患者に不必要な延命措置は必要か) 8 安楽死 (病院で死ぬということ、消極的・間接的・積極的安楽死) 9 中絶 (アメリカのプロライフ派とプロチョイス派、 中絶に寛容な日本の法制度) 10 生命と人間主体に対する西洋と日本の考え方の違い 11 優生思想と優生政策の歴史 (進化論とゴールトン、 ナチの優生政策、戦後の反省) 12 カントの義務論とベンサム・ミルの功利主義の対立 1 13 カントの義務論とベンサム・ミルの功利主義の対立 2 14 人間の身体性は社会によって特定の型へ成型されること 15 まとめ |
| 学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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| 私語・携帯電話の操作・飲食禁止 |
| 本科目の関連科目 |
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| 哲学、 法学 |
| 成績評価の方法 |
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・出席状況を考慮する ・定期試験結果で判断します |
| テキスト |
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| ■テキストを使用する □レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
<著者>今井道夫 <テキスト名>『生命論理学入門』 <出版社>産業図書 |
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