日本福祉大学社会福祉学部　2009年度科目概要（シラバス）　児童福祉論（保・夜）

科目名	児童福祉論

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
4	2	前期開講	堀場　純矢

テーマ

子どもをとりまく社会環境と児童養護問題

科目のねらい

＜キーワード＞
子どもの権利条約　　児童福祉法
非行問題　　子ども虐待
児童養護施設

＜内容の要約＞
児童福祉の歴史、現状、関係機関・施設の実態と課題について、社会科学的な視点から総合的に考え、学ぶ。

＜学習目標＞
児童福祉の法律や歴史について、児童福祉施設が制度化された社会的な背景を中心に学ぶ。
児童福祉施設や教育、司法現場の報道番組、新聞記事などを活用し、理解を深める。

授業のながれ

１．オリエンテーション。児童養護施設と子ども虐待など。
２．世界の子どもと国連「子どもの権利条約」①中東・アジア～「華氏911」から～
３．　　　　　　　　　　〃　　　　　　　　②欧米～映画「 Shicko」「ジョンQ」から～
４．子どもの権利条約の歴史と現状①～子どもの権利委員会と日本政府の対応～
５．　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　②　～日本における児童福祉の法制度、施設～
６．子どもと親の「生活問題」とは何か？～児童養護施設の実態調査をもとにした個別レポート課題～
７．個別作業の発表，講評。　児童養護問題の要因・構造と社会的対策
８．ゲスト講義～児童養護施設生活経験者で施設職員をしている方～
９．日本における児童福祉の歴史①戦前・戦後を中心に～「火垂るの墓」他から～
１０．　　〃　　　　　　　　　　　　　　　②　オイルショック後の不況期からバブル崩壊まで
１１．　　〃　　　　　　　　　　　　　　　③　バブル崩壊～現在まで　※中間レポート
１２．　子どもの非行問題を考える～Ａ学園職員強殺事件から～①
１３．　少年非行の実態と施設・専門職　②
１４．　子ども虐待の歴史と現状　①～日本と海外の現状～
１５．　子ども虐待の克服と課題　②～予防策と法改正の課題～
16.　　中間レポート〔前半のまとめと小レポート試験〕
１７．　里親制度の歴史と現状(報道番組を活用)，
18．　　ゲスト講義～乳児院職員もしくは里親の予定～
１９．　児童福祉施設職員の雇用・労働条件と健康・生活問題
２０．　障害児と家族の生活問題～映画「どんぐりの家」から考える～①
２１．　　　　　　　〃　　　　　　　　　　②　報告とレポート課題
22. 　　乳児院・児童養護施設の実態　～報道番組をとおして考える～
23.　　　「ＤＶ」(ドメスティックバイオレンス)の実態と法律、施設
24.　　　　子どもと貧困と生活保護,就学援助～子育て世帯の最低生活保障を考える～
25.　　　　子どもの健康問題を考える～児童養護施設と学校保健統計調査から～
26.　　児童養護施設の子ども・職員の実態と援助のあり方　①～大村子どもの家ドキュメンタリーから～
27.　　　　　　　〃　　　　　②　　　　　講評とレポート課題
28.　　児童福祉施設における「施設内虐待」問題について～千葉・恩寵園事件を中心に～①　個別作業
29.　　　　　　〃　　②　　　　　　発表、講評。事件の背景と改善運動(ソーシャルアクション)について
30.　　まとめ

学ぶ上での注意・担当教員からの希望

講義だけではなく、個別・グループ作業を取り入れるため、積極的な姿勢で臨むこと。　講義に関係のない私語、携帯は厳禁とする。

本科目の関連科目

司法福祉論、現代の社会福祉

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

0％
10％
20％
70％
0％

テキスト

■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞長谷川眞人・堀場純矢　＜テキスト名＞『児童養護施設と子どもの生活問題』　＜出版社＞三学出版