日本福祉大学 社会福祉学部

総合演習T

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
1
通年
ク  ラ  ス

講義のねらい ■ 講義の目的
 総合演習Tは 1 年生を対象とした演習 (ゼミナール) 形式の授業です。 演習は教員が主となり授業を進めていく講義形式の授業とは異なり、 学生と教員がともに主役となり主体的に学習を進めていく授業です。 特に 1 年生のゼミ、 つまりこの総合演習Tは大学 4 年間の学習の導入教育として重要な意義と、 役割をもっています。 こうした性格をもつ総合演習Tには 3 つの目的があります。

1. 自ら学習を進めていく習慣、 姿勢を身につけること
 教員が講義することをノートに書きとめ、 覚えるといった受動的な学習ではなく、 自ら学習テーマを設定し、 自ら学習を進めるという主体的学習態度を形成することです。 そのためには卒業後の自分の姿、 何年か後の社会状況等を思い描き、 今学習すべきことを認識し、 自ら問題解決、 疑問の解消に取り組むことが必要です。 グループで学習を進めることが多くなると思われますが、 他の班員が何とかしてくれるという気持ちで臨んでいたのでは学習は進みませんし、 自分の身につくこともないでしょう。 
2. 自ら学習を進めていくためのスキルを習得すること
 ここでいうスキルとは、 必要な文献の集め方、 それに関連する図書館の使いこなし方、 レポートの書き方、 レジュメの作り方、 学習発表や意見表明 (プレゼンテーション) のしかた、 討論の進め方などです。 これらは今後 4 年間勉強をしていく上で、 最低限身につけておかなくてはならないノウハウであると同時に、 卒業後、 社会に出ても問われる能力です。 特に書くということに関していうと、 この授業では年間 3 回のレポート提出が課されています。 担当教員は適宜、 レポートを添削して返してくれることになっています。 自分の文章を磨くチャンスでもあるわけです。 
3. 学問することの面白さを知り、 幅広い教養を身につけること
 こうした学習を通じて、 いわゆる 「テストのための勉強」 ではなく、 自らテーマを設定し、 学び、 「物事の真実」 に近づいていくこと、 つまり学問していくことの面白さを知ることです。 一つのテーマを深く学習することで、 それが他の様々な領域と関連していることを知ることにつながります。 それは 2 年次以降の学習にもつながるでしょうし、 幅広い教養を身につけることにもつながっていくのです。

■ 開講方法
 週 1 度、 授業が開講され、 これが学習の核となります。 1 クラスは 25 名程度で、 個人あるいはグループで学習 (サブゼミ) を進めていきます。 サブゼミのための時間 (サブゼミ・アワー) が設定されています。 昼間主の場合は水曜日と金曜日の 2 時限目、 夜間主の場合は木曜日の 7 時限目です。 春季セミナーの準備やゼミでの発表のための準備の時間として有効利用してください。 また、 このサブゼミアワーに各クラス合同の企画などが入ることもあります。 
 社会福祉学部のゼミ体系の第一段階としての総合演習Tでは、 大学内での学びにとどまらず、 学外へ出て、 積極的に福祉や社会問題の現状に触れ、 理解や問題意識を深めることも重要です。 興味のある福祉施設等の見学、 あるいは社会問題に関する聞き取り調査などを計画・実施することを推奨します。 

■ 成績評価
 年間 3 回のレポート、 これに準備学習・討論の状況等を加味して評価します。 なお、 年間 1/3 以上欠席した場合は単位認定されませんので、 遅刻も含めて各自、 自覚をもって臨んでください。 

■ 春季セミナーについて
 社会福祉学部で学ぶ意義を確かめること、 宿泊を伴う共同体験の中で教員と学生、 また、 学生同士の理解を深めていくことを目的として 「春季セミナー」 を実施します。
 

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