日本福祉大学 経済学部

生徒指導論 (進路指導を含む) 〈教職課程〉

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
半期
山 本 敏 郎

テ|マ 日本社会の構造的な変化のもとで求められている働き方と生き方の指導にかかわる考え方、 とりわけ子どもの発達的苦悩の理解 (受容、 共感)、 および指導方法 (指導・支援・援助) について学ぶ

科目のねらい
【キーワード】 構造的暴力 加害者の被害者性 生きづらさ キャリア教育 新能力主義
<内容の要約>
 学校から企業社会への移行が困難になった状況や今求められている労働者像にふれつつ、 学校における進路指導 (「働くことの教育」、 キャリア教育) のカリキュラムづくりと、 指導の進め方を講じる。 また、 宮坂哲文の生活指導の 4 類型論 (ガイダンス・仲間づくり・集団づくり・生徒指導) をもとに、 生徒指導の中心テーマである 「生きることの教育」 に関する理論と方法を講じる。
<学習目標>
・1990 年代以降の日本社会の構造的変化のもとで、 経済界が求める新しい働き方と生き方について理解することができる。
・子どもと大人に共通する〈生きづらさ〉について理解することができる。
・発達的苦悩を抱えた子どもたちへのアプローチの原則を身につけることができる。

授業のながれ
1. 生活指導の四類型と生活指導論争
2. 子どもの〈生きづらさ〉
3. 構造的暴力のなかの子どもたち
4. パワーゲーム
5. 加害者の被害者性
6. 共通の〈生きづらさ〉でつながる
7. ケア・コンサーン、 コネクションのある学校
8. 日本の労働者の現実 
9. 非正規雇用の標準化
10. 雇用流動化と賃金
11. 日本型雇用慣行の解体 (1)
12. 日本型雇用慣行の解体 (2)
13. 新人材養成論とキャリア教育の提唱  
14. 働くルールの学習
15. 学校でのキャリア教育

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 講義中、 参考文献や実践記録を紹介するので、 できるだけたくさん読んでください。
<本科目の関連科目>
 「教育学U」 「教育方法論」 「特別活動指導法」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%


80%

 出席、 課題の提出 (小レポート)、 最終試験をもとに総合的に評価する。

テキスト □ テキストを使用する
□ レジュメを使用する
■ 未定 (最初の授業で指示する)
 下記は参考書です。 最初の授業で紹介をしますので、 事前に購入する必要はありません。
竹内常一 『揺らぐ〈学校から仕事へ〉』 青木書店 2002 年
『宮坂哲文著作集』 全3巻 明治図書 1968 年
全国進路指導研究会 『働くことを学ぶ』 明石書店 2006 年
文部省 『生徒指導の実践上の諸問題とその解明』 1998 年
竹内常一 『おとなが子どもと出会うとき、 子どもが世界を立ちあげるとき』 桜井書店 2003 年



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