日本福祉大学 経済学部

社 会 政 策

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
2
半期 (週 2 回)
山 上 俊 彦

テ|マ 労働問題や社会保障制度について、 経済学的手法を用いて考える

科目のねらい
【キーワード】 労働条件 賃金制度 失業問題 セーフティネット 社会保険
<内容の要約>
 大学を卒業して社会に出たときには様々な人生の問題に直面します。 賃金や労働時間といった労働条件は法律で規定されています。 また、 仕事を失ったりするリスクに対しては、 社会保険といったセーフティネットが備えられています。 これらの諸制度の歴史的経緯や現状とその問題点を学ぶことは、 今後の職業人生にとって非常に有益なものです。
<学習目標>
・労働者保護や社会保障はどのような経緯を経て整備されたかを学ぶ。
・労働者はどのような法制度や保険制度によって保護されているか、 それがどのような機能を持っているかを学ぶ。
・現在、 政府がどのような雇用政策や社会保障を実施しているか、 その目的と効果、 問題点はなにかを学ぶ。

授業のながれ
1. イントロダクション
2. 社会政策の歴史 (労働保護立法成立の経緯)
3. 労働関連法制の概要
4. 産業構造と就業構造の変化
5. 就業形態の多様化 (パートタイム・派遣労働の増加)
6. 就業形態の多様化 (労働法制と規制緩和)
7. 就業形態の多様化に伴う問題点
8. 失業問題の重要性
9. 失業対策の歴史
10. 現代の失業対策
11. 雇用保険の概要とその意義
12. 日本の賃金構造の特色
13. 福利厚生・退職金制度、 成果主義の導入
14. 最低賃金制度の概要とその意義
15. 労働時間関連法制の概要とその意義 16. 長時間労働の問題点と労働時間短縮
17. ワークシェアリングとは何か
18. 解雇規制の現状と法制度
19. 解雇規制と労働市場
20. 労働保護立法の経済効果
21. 日本の人口問題
22. 労働力の減少と社会保障
23. 女子労働の現状と法制度・就業支援政策
24. 高齢者労働と年金制度、 定年制度
25. 外国人労働者受け入れ問題
26. 若年雇用問題 (フリーター・ニート対策)
27. 社会保障制度の歴史的生成過程と基本哲学
28. 社会保険の意義と問題点
29. 公的金年金制度の概要
30. 公的金年金制度の改革と問題点

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 レジュメは概略を述べたものであり、 授業に出席してノートをとること。
 さらに深く勉強する場合には、 推薦図書をしっかり読むこと。
 グラフと表を多用するが、 数学は特に用いない。
<本科目の関連科目>

 ミクロ経済学、 マクロ経済学の基礎。
 高等学校の世界史・日本史の知識は持っておくこと。
 労働問題・社会保障問題をさらに経済学的に考えるものとして 「労働経済学」 がある。 「労働法」 も重要である。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
40%


60%

・課題は 5 回程度課す。
・配点上、 課題を提出しなければ単位取得は困難である。
・課題は基本的に授業に出席していれば解答可能であるが、 出席しなければ正解を導くことは難しい。

テキスト □ テキストを使用する
■ レジュメを使用する
□ 未定 (最初の授業で指示する)
適宜レジュメと関連資料を配布する。
講義推薦図書:笹島芳雄 (2002) 「現代の労働問題 (第 3 版)」 中央経済社
       堀 勝洋 (2004) 「社会保障読本 (第 3 版)」 東洋経済新報社



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