日本福祉大学 経済学部

西洋経済史

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
2
半期 (週 2 回)
安宅川 佳 之

テ|マ 欧米経済の歴史を趨勢的発展と長期経済変動として捉える

科目のねらい
【キーワード】 経済発展と長期波動 国家の盛衰 革命と戦争 インフレとデフレ 市場経済と計画経済
<内容の要約>
 中世封建制度・十字軍の時代から産業革命を経て現在に至る、 欧米経済の発展を 『市場と国家』 の対立攻防の中で捉える。 経済現象なかでもインフレ・デフレの波と戦争・革命など政治現象の関連を軸に歴史を解き明かしたい。 現在の経済問題を歴史的視点から捉えるために、 現在の時事問題の解説も行う。
<学習目標>
・中世以降の経済発展のプロセスを理解する。
・インフレ・デフレの長期波動現象が世界の政治事象に与えた影響を知る。
・覇権国の盛衰とその原因について理解する。
・現在の世界の政治経済現象を歴史的視野で捕える。
・世界情勢に強くなる。

授業のながれ
1. 市場と国家−世界経済の現状と歴史観
2. 歴史を如何に捉えるか−経済思想と覇権国の盛衰
3. ロストウの発展段階説を学ぶ
4. コンドラチエフ長期波動理論―金利波動と思想循環
5. 封建社会の成立と地中海都市国家における商工業の発達
6. 大航海時代からオランダ中継貿易の時代へ
7. 18 世紀の世界経済の構造 (英仏の争い)
8. 産業革命とフランス革命
9. 産業革命の光と影
10. パックス・ブリタニカと古典的資本主義の時代
11. 19 世紀末世界大不況と保護貿易主義
12. 大英帝国への挑戦 (英独建艦戦争の時代)
13. 国家主導型資本主義の時代 (アメリカの経済発展)
14. 世界大恐慌
15. 小論文作成 テーマ 覇権国の盛衰 (選択する国は自由)

1. 集団主義と第二次大戦
2. パックス・アメリカーナの成立と福祉国家
3. 覇権国 (米ソ) の疲弊
4. オイルショックと國際金融市場
5. 新保守主義の時代 (サッチャー・レーガンらの時代)
6. 市場介入主義の時代 (12.8)
7. 多国籍企業の戦略と国際金融
8. コンドラチエフ波動と中国
9. 中国経済の波動と発展
10. 日本のバブルとその崩壊
11. デフレ期のステイト・ガバナンースとコーポレート・ガバナンス
12. 社会保障の歴史
13. リフレ時代の展望
14. まとめの講義
15. 小論文作成 テーマは後日発表。

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 世界と歴史に強い興味を持ってほしい。 われわれは地球上の片隅で、 歴史上の一瞬間を生きているのです。 歴史から学ぶことは無尽蔵にあります。
<本科目の関連科目>
 あらゆる科目と関連していますが、 「国際経済」 「経済学」 「社会保障論」 「日本事情」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他

30%

70%

 最低 1 回の小論文提出を義務付けます。
 テストでは、 テキストのみ、 持込ありとします。

テキスト ■ テキストを使用する
□ レジュメを使用する
□ 未定 (最初の授業で指示する)
 テキストは 『長期波動から見た世界経済史』 (ミネルヴァ書房)



(C) Copyright 2008 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。