日本福祉大学

科目名	生態学概論

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	2	後　期	福　田　秀　志

テ｜マ	環境問題と生態学

科目のねらい

＜内容の要約＞
【キーワード】生態学、環境問題、個体群生態学、群集生態学、行動生態学
　現在地球では、熱帯雨林の破壊をはじめとして，さまざまな環境問題が発生している。これらの環境問題を解決するには、まず生態系の仕組みを理解する必要がある。本講義では、まず世界で発生している環境問題について取り上げ、その後それらを理解する上での基礎となる生態学について、個体群生態学、群集生態学、行動生態学の順にわかりやすく解説する。
＜学習目標＞
　生態系の仕組みを理解する能力を身につける。環境問題について正しく理解する能力を身につける。

授業のながれ

1　Ⅰ．序論：生態学とは？
2　Ⅱ．世界の環境問題：熱帯雨林問題を中心として
①熱帯雨林の生産力と種の多様性
3　②熱帯雨林の開発と破壊
4　③世界の環境問題（1）（CO2 上昇と地球温暖化）
5　④世界の環境問題（2）（地球温暖化がもたらすもの）
6　Ⅲ．個体群生態学：種の繁殖戦略
①動物の個体数および人口の増加
7　②生命表と生存曲線（1）
8　③生命表と生存曲線（2）
9　④捕食・被食と進化（工業的黒化）
10　Ⅳ．群集生態学：生物どうしのつながり
①生物の多様性
11　②環境汚染と生態系（生物濃縮と環境ホルモン）
12　Ⅴ．行動生態学：生物の社会性の進化
①血縁選択説
13　②配偶者選択（動物のオスはなぜ美しいか？）
14　③利己的な遺伝子
15　試験

学ぶ上での注意・担当教員からの希望

　講義では、基本的にプリントを配布せず、板書、スライド、 OHC、ビデオを使って行う。講義に関する質問については、いつでも受けつけるので、分からない点は質問にくること。
＜本科目の関連科目＞　
森林の保護、都市生態系の保全、テーマ演習Ⅱ （生活環境としての自然）

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

30％
0％
0％
70％
0％

　主に定期試験の結果（70 点）と授業中に行う小テスト・レポート（各 10 点 3 回）で判断する。また、毎回出席をとる。出席状況は評価の参考にする。

テキスト

■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

『生態学と社会』伊藤嘉昭著　東海大学出版会