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〈教職課程〉 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 身体史の視点から西洋近代史を見直し、 近代的身体の問題点を探る |
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科目のねらい |
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【キーワード】 普遍的な<からだ> フランス発の世界標準 公共的な<からだ> 社会装置と個人の身体 グローバルとユニヴァーサル <内容の要約> フランス近代史を軸として身体論的に再構成された社会史を講義する。 普遍的な<からだ>と題した前半では、 バレエや演劇などの文化的設定 (ソフト面=フランス発の世界標準) に焦点をあて、 日本人にとって身近なフランスを実感してもらう。 後半の公共的な<からだ>では、 建築・監獄などの社会的装置 (ハード面=市民社会を統御するための道具) を問題として、 近代人の<からだ>に課されたさまざまな矛盾を明らかにする。 さらに発展的課題として 「木綿の世界史」 と 「蒸気機関の歴史」 に関する講義を用意している。 <学習目標> @自分の身体は真に自分のものといえるのか (所有)、 Aあるいは他者からの預かりものにすぎないのか (所与)。 そうした結論の出しにくい (模範解答のない) 問題をたてることにより、 B資本主義世界経済における覇権の推移と、 C身体の社会史という観点から見直された近代史への関心が芽生える。 最終的には、 D身体障害や自然保護にたいする見方の歴史的変遷と今後のあるべき姿が、 学生諸君の<こころ>に、 より明確に映し出されるはずである。 |
授業のながれ |
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初めに 問題の所在 |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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しいて予習の必要はないが、 テキストと講義の内容をてらしあわせて、
あくまで自分の〈からだ〉の問題として、 歴史をとらえなおしてほしい。 そういう意味では (午前中の講義を聞いてからの) 午後の復習が大事になる。
<本科目の関連科目> 「日本史」 「人類学」 「社会学」 「経済史」 「比較文化論」 |
成績評価の方法 |
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身体史の用語解説に 30%、 社会史的関心から修正された近代史の見方についての小論文に 30%、 出席点として 10%、 残りの 30%で講義時間中の受講態度を総合的に判断する。 その材料として、 1 日 3 講分の感想をその日に書いて提出してもらう。 用語解説と小論文を二本の柱とする試験を、 講義枠の最後におこなう。 |
テキスト | ■ テキストを使用する □ レジュメを使用する □ 未定 (最初の授業で指示する) |
木勇夫 『<からだ>の文明誌〜フランス身体史講義』 叢文社 【備考】 できるだけ数多くの身体論に関する文献に目を通しておくこと。 |
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