日本福祉大学 経済学部

開発経済学
 

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
3
半期 (週 2 回)
今 井 正 幸

テ | マ  途上国はどのようにして発展するのだろうか

科目のねらい
【キーワード】 経済・社会開発の要素 国際開発援助 (金融) 貿易・援助・投資 移行経済 地域経済統合
<内容の要約>

 開発途上国はどのように発展するのかという課題は巾は広く奥行きは深いものですが、 発展する要素を先進国との関連で貿易・援助・直接投資の視点から捉えて、 主として日本と主要な対象国としてのアジアに絞り学んで行くことにします。 この三位一体論は私が数十年まえから開発経済学の分野で修正を重ねて確立して来たものであります。 具体的な事象を題材にとり開発の姿を捉え、 加えて開発金融の仕組みを理解してもらいます。 最近、 国際的に多く研究される移行経済、 地域経済統合などの新しい知識をも説明にいれて、 皆さんとこれらの課題について考えていきたいと思います。
<学習目標>
 現代の開発途上国が抱えている諸問題を理解し、 将来の発展の展望を得ることを目的とする。
1. 開発の諸要素を理解し、 各々の有する役割を説明出来るようにする。
2. 国際開発援助 (金融) のメカニズムを理解し、 今後の開発援助・協力のあり方を考えることが出来るようにする。
3. アジアの地域経済統合を目線にいれた国際協力を理解し、 将来の目標を正しく議論できるようにする。
 各々は広汎な基礎知識を要する課題であるが、 このような題材を通して、 基礎知識そのもを取得することを目標とする。

授業のながれ

    開発経済学の基礎
 1. 日本における開発経済学
 2. 開発経済学の系譜
 3. 途上国の経済発展の要素
 4. 日本の開発金融
 5. 世界の開発金融
 6. 援助対象国の経済発展
 7. 対象国と日本の貿易関係
 8. 経済発展における貿易の役割
 9. 日本の外国直接投資の受入国
 10. 受入国の発展に果たす投資の役割
 11. 経済発展評価−東アジアの奇跡−
 12. 国際経済システムの矛盾−アジアの金融・経済危機−
 13. 移行経済論
 14. 貿易・援助・投資の相関関係と地域経済統合
 15. 試験


学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 講義には流れがあり、 全体として纏まるようにしてある。 途中で欠席すると次が理解できず面白くなくなるので欠席しないこと。 また欠席した時は簡単にでも前回の内容を復習するように。 教室内外での質疑応答を歓迎する。
<本科目の関連科目>
 「国際経済学」 「国際金融」 「マクロ経済学」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他



100%
 月 1 回程度のアンケートにより出席状況を査定し、 評価に加味する。

テキスト ■ テキストを使用する
■ レジュメを使用する
□ 未定 (最初の授業で指示する)
テキスト:今井正幸  『入門 国際開発金融』 (亜紀書房 2001.3)
参考文献:今井正幸他 『移行経済諸国の理想と現実』 (彩流社 2003. 5)
       渡辺利夫  『開発経済学入門』 (東洋経済新報社 2001.5) ほか



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