科目名 数値解析

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4
2
後 期
(週二回)
杉 江 日出澄

テ | マ  C 言語による数値解析基礎、 実業界でのソフトウェア作りの常識的な手法による C 言語の上級編でもある。

科目のねらい
<内容の要約>
【キーワード】 「数学ではない」 「コンピュータの力を借りて数式の解を求める手法」 「手品師のような手法」
 数値解析は、 数学の講義ではありません。 コンピュータの力を借りて、 数式の解を求める手法を考える講義です。 「難しい数学的な解法を勉強しなくてもコンピュータを使えば簡単に解ける」 ことを教育するものです。 数学側から見れば、 むしろ 「敵」 のような存在です。 もっと言えば、 コンピュータという便利な道具の力を借りて、 手品師のような手法を使って解を求める学問です。 その基礎、 つまり学部生として必要最低限の知識として、 方程式の求根、 連立 1 次方程式と逆行列、 最小 2 乗近似、 補間法、 数値積分法、 常微分方程式、 誤差などについて、 主として演習形式で習得させる。 毎週の授業形態は、 冒頭に解析手法などの説明をした後、 コンピュータに向かってプログラミング作業を行わせる。
<学習目標>

・コンピュータという便利な道具の力を借りて、 手品師のような手法を使って、 数式の解を求める手法を習得する。
・その手法を如何なるケースにでも 「一切変更なし」 で活用できるように、 永久不変なモジールとして作成する手法を習得する。

授業のながれ
1    ガイダンス:受講上の注意、 成績評価方法、 講義概要と指針など。
2 − 3  方程式の求根 (Newton 法、 Regula falsi 法、 二分法、 2 変数二分法、 Bairstow 法)
4 − 5  連立 1 次方程式と逆行列 (Gauss-Jordan 法、 Thomas 法、 Gauss-Seidel 法、 逆行列)
6 − 7  最小 2 乗近似 (線形最小 2 乗法、 直接探索法、 この 2 法の併用)
8 − 9  補間法 (Lagrange 補間法、 Aitkin 補間法、 Newton 補間法)
10−11 数値積分法 (台形公式、 Simpson の 1/3 公式、 Simpson の 3/8 公式)
12−13 常微分方程式 (Runge-Kutta 法、 Runge-Kutta-Gill 法、 Milne 法、 連立常微分方程式)
14   誤差 (入力データに含まれる誤差、 丸め誤差、 打切り誤差、 桁落ち誤差など)
15   期末試験

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
・C 言語の上級編でもある。 永久不変な副プログラム・モジールを作成する手法を学ぶ。
・実業界のソフトウェア開発手法の常識を学ぶ。
・各週 2 コマ連続。 毎週、 テキストに沿って章単位に、 主として演習形式で行う。
・知識の積み上げ型の講義演習です。 理解できない事があれば、 その都度個別に指導する。
<本科目の関連科目>
 
・学科目 「アルゴリズム論」、 「プログラミング演習T」 の単位を取得していることを前提条件として講義する。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
0%
100%
0%
0%
0%
・章単位の課題に対するレポート結果の合否指導を行う。
・演習成果によって評価する。

使用テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
杉江日出澄 鈴木淳子 共著 『C 言語と数値計算法』 培風館 (2001 年 10 月)
演習要領や Linux 操作法などの資料を配布するが、 テキストは必ず購入すること。



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