【キーワード】 貧困問題 生存権保障 保護の補足性 自立支援プログラム 最終的・包括的セイフティネット
<内容の要約>
公的扶助制度とは、 生存権の保障を目的とする社会保障制度の中で、 実際に生活が困窮しているすべての人びとに対して、 国および地方自治体の責任によって、
健康で文化的な最低限度の生活を包括的に保障するとともに、 生活困窮者の社会的な自立を援助することを目的とした、 最終的な生活保障の手段であるが、
この間の社会保障構造改革のもとで、 現行の生活保護制度の改革が試みられている。 講義では、 QアンドA方式で、 生活保護制度の現代的意義や改革の動向について考察してみたい。
<学習目標>
1. 個別事例の検討 (ケース・スタディ) を通して、 公的扶助実践 (公的扶助ソーシャルワーク) の内容を工夫していくための基礎的な 「ちから」
を身につける (ミクロ的アプローチ)。
2. 公的扶助ソーシャルワーカー (ジェネリック・ソーシャルワーカー) の 4 つの社会的役割 (@生存権の保障、 A社会的自立の援助、 B貧困問題の具体的な解決、
C社会診断家の役割) を総合的に理解するための基礎的な 「ちから」 を身につける (マクロ的アプローチ)。
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