【キーワード】 ニート 不適応 フリーター 社会変動 青年の進路選択
<内容の要約>
日本社会の急激な変動は、 新たな青年の存在形態を生み出している。 その一つが、 ニートであり、 フリーターと呼ばれる人々の存在である。 それは、
一面で、 学校から就職へという従来の就業のルートが機能不全を起こしているということを意味しつつ、 他方で、 彼らの存在そのものが就業を個人の問題ではなく、
社会構造の問題としてとらえる必要を指摘していることを示している。 また、 ニート、 フリーターは日本だけの問題ではなく、 イギリスなど先進国や、
中国などの途上国にも存在していることによって、 世界的な青年の進路問題でもある。 本講義では、 ニート、 フリーターをキーワードに、 現代社会の変動をとらえようと試みる。
<学習目標>
*現代社会の急激な変動がもたらした青年の存在のあり方の変容を理解できる。
*自分の存在とニート、 フリーターなどの新たな存在をと重ねつつ、 共感を持って、 彼らの存在を感じ取ることができる。
*青年の進路選択の困難をもたらした原因を、 自分なりに考えることができる。
*自分の人生のあるべき形を思い描くことができる。
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