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生涯教育論 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 現代社会と生涯学習:変動社会と私たちの生活 |
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科目のねらい |
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<内容の要約> 【キーワード】 グローバリゼーション 自我の変容 変動社会 新しい自我 多文化主義 経済のグローバル化が急速に進む中、 各国で新たな教育改革の動きが進展している。 それは、 従来の学校教育を中心としたものから、 コミュニティにおける人々の生活を保障するための生涯学習への展開としてとらえることができる。 この動きの中で、 私たちはどのような生活を送ろうとしているのであろうか。 それはまた、 グローバリゼーションの荒波にもまれている世界の人々共通の課題でもある。 この講義では、 グローバリゼーションがもたらす変動社会を教育の視点からとらえた上で、 人々の自我がどのような変容を来たし、 それがどのような課題を抱えつつ、 次の時代の可能性へと開かれているのか考察する。 <学習目標 *グローバリゼーションの進展という私たちの生活に大きな影響を与えていながらも、 実態をつかみにくいものを、 教育という身近な視点からとらえることができる。 *グローバリゼーションと地域社会における私たちの生活がどのような関係をもっているのか理解できる。 *変動する社会において人々のあり方がどのような変容を来しているのか、 自分なりに理解できる。 *このような社会において、 人々はどのように生きていこうとしているのか、 共感できる。 |
授業のながれ |
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(前期:第 1
部) 1. オリエンテーション (講義全体の概要説明) 2. グローバリゼーションと社会の変動 1:グローバリゼーションがもたらす日本社会の変容 1 (雇用構造の変化など) 3. グローバリゼーションと社会の変動 2:グローバリゼーションがもたらす日本社会の変容 2 (少子高齢化と産業構造の変化など) 4. グローバリゼーションと世界の流動化 5. グローバリゼーションがもたらす地域社会の変容:多文化化の進展 6. 多文化主義とは何か 7. 多文化主義教育とは何か 8. 先進国と途上国との関係:教育は何をしてきたのか 9. 中国の急成長と社会矛盾:中国の教育は何を示しているのか 10. 中国の教育から見える社会の構造 11. 中国におけるコミュニティ教育の展開 12. 社会主義から市場主義へ:教育的な社会的セーフティネットの構築 13. グローバリゼーションと中国の民衆生活の変動 14. 私たちと途上国とをつなぐもの:コミュニティにおける人間形成 15. まとめ:私たちが生きる世界を考える (後期:第 2 部) 1. オリエンテーション (講義全体の概要説明) 2. 学校という監獄 1:人々はなぜ学校に行こうとするのか 3. 学校という監獄 2:学校と経済発展の関係、 学校は何を選抜してきたのか 4. 平等な競争という幻想:幻想の学歴社会 5. パノプティコンの悪夢 1:学校・工場・軍隊・病院そして監獄 6. パノプティコンの悪夢 2:一望監視装置と自我のあり方 7. 不適応について 1:不登校のメカニズム 8. 不適応について 2:共依存という関係 9. 不適応について 3:解離という存在 10. 関係性としての自分 1:自分という存在と自分を見ている自分 11. 関係性としての自分 2:自分を見ている他者を見ている自分 12. 遊びの堕落と病気:遊びを遊べない社会、 病気を病めない社会 13. 〈ことば〉とコトバ:自分のコトバは他人のコトバ 14. 自分の根拠の揺らぎと新しい自我へ:〈データベース型自我〉とオタク 15. まとめ:新しい自我へ |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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*大学の授業なので、
自覚を持って出席して欲しい。 とくに私語は、
他の人の学習の障害になるので禁止。 *できれば、 周辺の参考書や関係の文献にもあたって、 自分なりの考えをもって授業に臨んで欲しい。 <本科目の関連科目 生涯教育計画 |
成績評価の方法 |
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*基本的には授業後のレポートによって評価する。
(前期に一度、 後期に一度) *途中、 小さな課題レポートの提出を求める場合がある。 *出席状況と態度も加味する。 |
テキスト | ■ テキストを使用する □ レジュメを使用する □ 未定 (最初の授業で指示する) |
牧野 篤
『中国変動社会の教育』 勁草書房 【備考】 テキストは前半と後半で異なる。 前半は、 牧野篤 『中国変動社会の教育』 勁草書房を、 後半は、 牧野篤 『〈わたし〉の再構築と社会・生涯教育』 大学教育出版を用いる。 |
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