日本福祉大学

日本福祉大学　社会福祉学部

公的扶助論（夜）

単位数	学年配当	開講形態	教員名
2	3	半期	笛　木　俊　一

テ｜マ	社会的セイフティネットの現代的意義と公的扶助ソーシャルワーカーの社会的役割

科目のねらい

＜内容の要約＞
【キーワード】　貧困問題　生存権保障　自立助長　保護の補足性　最終的・包括的セイフティネット
＜学習目標＞
１．個別事例の検討（ケース・スタディ）を通して、公的扶助実践の内容を工夫していく基礎的な「ちから」の獲得（ミクロ的アプローチ）。
２．公的扶助ソーシャルワーカー（ジェネリック・ソーシャルワーカー）の 4 つの社会的役割（①生存権の保障、 ②社会的自立の援助、 ③貧困問題の解決、 ④社会診断家の役割）を総合的に理解する「ちから」の獲得（マクロ的アプローチ）。

授業のながれ

〔Q・1〕講義のねらいはどこにありますか。
　〔A〕講義のねらいと方法について
〔Q・2〕生活保護制度（公的扶助制度）の特徴は、どのようなものですか。
　〔A〕最終的・包括的なセイフティネットの特徴と内容について
〔Q・3〕生活保護制度はどのような人びとを対象にしていますか。
　〔A〕実際に生活が困窮している、すべての人びと
〔Q・4〕生活保護制度は、どのような専門職員によって運用されていますか。
　〔A〕社会福祉主事（公的扶助ソーシャルワーカー）の専門性について
〔Q・5〕生活保護制度を取り巻く最近の状況は、どのようなものですか。
　〔A〕生活保護制度の改革の動向について
〔Q・6〕公的扶助制度の歴史は、どのようなものですか。
　〔A〕 (1)〈慈恵性の体系〉→(2)〈義務性の体系〉→
(3)〈権利性の体系〉→(4)〈尊厳性の体系〉
〔Q・7〕生活保護制度の基本的な考え方は、どのようなものですか。
　〔A〕生活保護法の基本原理と原則について
〔Q・8〕生活保護制度の仕組みは、どのようなものですか。
　〔A〕生活保護制度の実施体制と財政の仕組みについて
〔Q・9〕講義のまとめ－試験問題の内容は、どのようなものですか。
　〔A〕レポートの書き方について

学ぶ上での注意・担当教員からの希望

　講義で使用するテキストは、福祉事務所のソーシャルワーカーの研修用のテキストとして作成されたものである。このテキストの内容を理解することによって（テキスト分析）、最終的・包括的セイフティネットとしての公的扶助制度の特徴（矛盾的構造）を捉える「ちから」を身につけてほしい。
＜本科目の関連科目＞
　前期の「社会福祉関係法」（笛木担当）は、この「公的扶助論」の総論的な位置にある。

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

％
％
％
100％
％

１．講義の最後に、レポート方式で定期試験を実施する。
２． 2005 年度のレポート・テーマ「社会的セイフティネットの現代的意義と公的扶助ソーシャルワーカーの社会的役割―林訴訟の裁判事例を手がかりとして（ケース・スタディ）」

テキスト	■ テキストを使用する □ レジュメを使用する □ 未定（最初の授業で指示する）	「新版・社会福祉学習双書」編集委員会編『新版・社会福祉学習双書 2006・第 6 巻・公的扶助論』全国社会福祉協議会