日本福祉大学 経済学部

生涯教育論U
〈社会教育主事任用資格課程〉

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
半期 
牧 野   篤

テ | マ  現代社会と生涯学習:変動社会がもたらす自我の変容

科目のねらい
<内容の要約>
【キーワード】 生涯学習 不適応 変動社会 新しい自分 自我・アイデンティティ
 経済のグローバル化は私たちの社会をこれまでにない新しい形に組み換えつつある。 とくに日本は少子高齢化と経済構造の急激な変容とが相俟って、 これまでにない変動する社会へと移行している。 この中で、 私たちはどのような生活を送ることができるのか。 それはまた、 グローバリゼーションの荒波にもまれている世界の人々共通の課題でもある。 この講義では、 グローバリゼーションがもたらす変動社会において、 人々の自我がどのような変容を来たし、 それがどのような課題を抱えつつ、 次の時代の可能性へと開かれているのか考察する。
<学習目標

*グローバリゼーションがもたらす社会変動について、 自分の実感を伴って、 理解できる。
*変動する社会において人々のあり方がどのような変容を来しているのか、 自分なりに理解できる。
*このような社会において、 人々はどのように生きていこうとしているのか、 共感できる。
*変動社会における自我の変容について、 基本的なことが理解できる。

授業のながれ
1. オリエンテーション (講義全体の概要説明)
2. 学校という監獄 1:人々はなぜ学校に行こうとするのか
3. 学校という監獄 2:学校と経済発展の関係、 学校は何を選抜してきたのか
4. 平等な競争という幻想:幻想の学歴社会
5. パノプティコンの悪夢 1:学校・工場・軍隊・病院そして監獄
6. パノプティコンの悪夢 2:一望監視装置と自我のあり方
7. 不適応について 1:不登校のメカニズム
8. 不適応について 2:共依存という関係
9. 不適応について 3:解離という存在
10. 関係性としての自分 1:自分という存在と自分を見ている自分
11. 関係性としての自分 2:自分を見ている他者を見ている自分
12. 遊びの堕落と病気:遊びを遊べない社会、 病気を病めない社会
13. 〈ことば〉とコトバ:自分のコトバは他人のコトバ
14. 自分の根拠の揺らぎと新しい自我へ:〈データベース型自我〉とオタク
15. まとめ:新しい自我へ

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
*大学の授業なので、 自覚を持って出席して欲しい。 とくに私語は、 他の人の学習の障害になるので禁止。
*できれば、 周辺の参考書や関係の文献にもあたって、 自分なりの考えをもって授業に臨んで欲しい。
<本科目の関連科目
 生涯教育計画

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
30%
50%


20%
*基本的には授業後のレポートによって評価する。
*途中、 小さな課題レポートの提出を求める場合がある。
*出席状況と態度も加味する。

テキスト テキストを使用する
レジュメを使用する
未定 (最初の授業で指示する)
牧野 篤 『〈わたし〉の再構築と社会・生涯教育』 大学教育出版



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