日本福祉大学 社会福祉学部

保育内容研究V (生活と環境)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
1
3
前期
秋 野 勝 紀

テ | マ 保育における物的環境のあり方

講義のねらい
 人間は外界に働きかけ、 環境をつくります。 その環境によって、 意識の形成が左右されます。 めまぐるしく変貌を遂げる環境を直視しつつ、 人間にとって望ましいあり方を、 保育における環境に焦点を当てながら、 考えていきます。 
 この授業は、 保育における環境についての、 物的環境といわれていることを展開していきます。 具体的にはおもちゃや遊具、 園舎、 遊び場などのあり方などと、 さらに物的環境が人間の意識にどのような影響を及ぼすかについて明らかにしていきます。 
 自分の周りの環境を観察し考えをめぐらし、 必要な知識を獲得することにより、 いっそう洞察力が深まることを期待しています。

講義のながれ
1 環境とエコロジー
2 おもちゃ・遊具・用具とは
3 おもちゃの発祥 ブランコ、 滑り台、 砂場が園に設置されている理由
4 完成度からおもちゃ・遊具をみる (完成したもの、 半完成のもの、 素材)
5 材質からおもちゃ・遊具をみる (鉄・コンクリート、 プラスチック、 木材、 ダンボール)
6 おもちゃ・遊具を重さ、 大きさ、 空間、 汚れなどからみる
7 園庭について (日本の園庭の特徴、 ビオトープなどについて)
8 M保育園とH保育園の園庭設計について
9 日本の学校建築の歴史
10 園舎について (学校との関係、 乳児保育室の配置、 遊戯室など)
11 園舎校舎建築の新しい動き (L字型の工夫、 オープンスペース、 ポストモダンなど)
12 園舎の事例 (W幼稚園の改築、 H保育園と特養の合築)
13 遊びと安全について (リスク、 ハザードについて)
14 公園 (里山、 社寺、 児童公園、 遊園地、 テーマパーク)
15 遊び空間のあり方 (6 つのスペースについて)
16 広がる冒険遊び場づくり

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 @ 保育現場の実際の理論化をする授業なので、 出席は重要です。
 A 課題解決型として、 バズセッションなどを取り入れて考える授業にします。

成績評価の方法
 @ あらかじめ示す出席に満たない場合は、 評定をしません。
 A 試験によって評定をします。

テキスト 適宜レジュメを使用する



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