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医療経済学 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 経済合理性と医療倫理のバランスとは |
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講義のねらい |
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先進国のなかで日本は、 近未来に世界 1 の高齢化社会になり、 医療保険財政悪化、 貯蓄率低下、 労働力不足、 年金財政悪化等が懸念されている。 医療経済学とは希少な資源である医療を社会がどう利用するかを研究する学問である。 内科医でもある私の、 現場をふまえた医療経済学を講義したい。 福祉とは隣接領域にある医療に関する経済学を理解することによって、 経済学的視点をもてるようにしたい。 |
講義のながれ |
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最初に以下の内容のテキストの第・部 医療経済学の基礎−医療需要のミクロ経済学的分析を講義して 第 1 章 応用経済学としての医療経済学 1 経済学と医学 2 医療経済学のミクロ的基礎 第 2 章 厚生経済学的アプローチ 1 厚生経済学とは 2 市場の失敗 3 公平性と効率性 4 社会的厚生関数 第 3 章 医療需要と医療供給のミクロ分析 1 医療における不確実性と情報の非対称性 2 医療需要の経済学的特徴 3 医療サービス消費の経済学的モデル−グロスマンモデル 4 医療供給 5 受診意思決定の医療需要モデル 6 医師需要誘発理論 第 4 章 健康保険の経済学と臨床経済学 1 健康保険の経済学 2 臨床経済学の方法 3 医療における費用と効果 4 医療技術評価の原則 5 診断テストの特性 6 期待効用理論 7 生命の値段の推定の試み 4 章補論 期待効用理論に対する反論 次に第・部 日本の医療保障制度および第・部 日本の医療供給体制のなかから履修者の希望を取り入れながら選択して講義したい。 |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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基礎ミクロ経済学の理解があった方がより望ましいが、 絶対ではない。 |
成績評価の方法 |
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経済学では暗記力でなく思考力が重要である。 医療経済学的問題に対して、 ミクロ経済学的方法をベースに医療倫理その他を加味して、 自分自身で如何に考えどう結論するかについて評価します。 |
テキスト | 柿原浩明著 『入門医療経済学』 (日本評論社) 経済学についてあまり知識のない学生は次の 2 冊のうちどちらかくらいは読んでおいた方が深く内容が理解出来ると思われる。 佐藤雅彦・竹中平蔵共著 『経済ってそういうことだったのか会議』 (日本経済新聞社) 中谷 巌著 『痛快経済学』 (集英社インターナショナル) |
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