日本福祉大学 社会福祉学部

現代医療論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
後期
加 藤 孝 夫

テ | マ  

講義のねらい
 この 20 年間、 日本医療の 「改革」 が続いています。 小泉政権は、 厳しい医療制度 「改革」 や 「介護保険 2005 年見直し」 を進めています。 私は、 財政優先、 患者負担増の 「上からの」 改革には強い批判を持ち、 他面、 国民の立場に立った医療改革・民主的効率化が不可欠になっているとも思っています。
 このような視点から、 将来、 広義の社会福祉専門職 (医療ソーシャルワーカーや医療事務職を含む) として働く上で不可欠な、 現代医療 (医療保障・医療提供制度) の基本的知識と 「医療を見る目」 が身につく講義をします。 ただし、 「総論専科」 に陥るのを避け、 各制度の運用の実際や最新の政策動向等 「細部」 の事実に留意します。

講義のながれ
 1 回:オリエンテーションと 「わが国の戦後医療保健政策小史」
第 2 回:人口構造と疾病構造             
第 3 回:医療提供制度  ―(1)医療関係者         
第 4 回:        (2)医療施設          
第 5 回:         同上 (続き)               
第 6 回:医療保障制度(1)医療保険制度 ※第 1 回小テスト
第 7 回:       同上の続き  ※第 1 回小テスト解説 
第 8 回:      (2)老人保健制度と公費負担医療制度等     
第 9 回:      (3)医療給付方式と診療報酬制度 ※第 2 回小テスト
第 10 回:国民医療費         ※第 2 回小テスト解説 
第 11 回:保健医療対策の現状                    
第 12 回:特講@「高齢者保健福祉計画の市町村間格差の実証的研究
          ―愛知県下市町村の在宅福祉3本柱の進捗状況の比較を中心に―   」
                   ※課題読書・レポート提出
第 13 回:特講A「愛知県・市町村の介護保障をめぐる状況と私たちの課題
          ―2005 年介護保険見直し (案) の評価と私たちの提言―   」 ※第 3 回小テスト
第 14 回:「100 の Q のポイント」 の質疑応答+レポート講評

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 本講義は、 社会福祉士国家試験の 「医学一般」・「社会保障」・「老人福祉論」 等の関連問題に 「完全対応」 するようにしています。 講義の 「内容」 面では、 現行制度・政策の必要な批判と補足もします。 「試験対策」 のみを狙いとした講義ではありません。
 受身でなく、 学生の皆さんもどんどん講義に 「積極的参加」 をして下さい。

成績評価の方法
(1)本試験 80 点 (16 問)。 (2)小テスト 10 点 (毎回 5 問)。 2 回受験 5 点、 3 回受験 10 点。
(3)レポート提出 10 点。   本試験・小テストは予め公開した 「100 のポイント」=問題のプールから出題。

テキスト @加藤孝夫 『現代医療論講義資料集 (2005 年度版)』 (本学の生協で販売)
A厚生統計協会 『国民衛生の動向 2005 年』 (本学の生協で販売)



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