日本福祉大学 社会福祉学部

地域開発論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
後期
大 濱   裕

テ | マ 参加を通じた地域社会の自立

講義のねらい
 今日、 貧困・環境破壊等の問題を抱える第三世界の国々においても、 経済不況・高齢少子化に直面する日本においてもそれらの解決に向けて住民参加と共に地域社会が果たす役割に焦点が当てられつつある。 然し、 そこにおける論議や政策・実践手法は分散的・表層的な域に留まり、 真の意味での問題解決や自立を担保する諸要件の分析を可能にする枠組み・手法を提示するには至っていない。 本講義では、 こうした状況に対し、 第三世界の現場で実践されている手法や新たに構築されつつある 「参加型地域社会開発」 の理論枠組みを導入・検討することにより、 地域社会の固有性に依拠しつつ住民の主体的参加による地域社会自立への展望・可能性を探ってゆく。

講義のながれ
1 . オリエンテーション/住民参加と地域社会開発
2 . 開発論パラダイムの変遷と地域社会開発
3 . 地域社会開発における NGOs の役割と限界
4 . 地域社会開発への国際機関のチャレンジ
5 . CO/CD の歴史的系譜・役割と地域社会開発
6 . 参加型開発 (PA) の理論的枠組み
7 . 参加型開発 (PA) の実践的手法
8 . 参加型開発 (PA) の有効性と限界
9 . 参加型地域社会開発の理論的枠組み
10. 事例検討(1) :韓国・セマウル運動
11. 事例検討(2) :フィリピン・UMSS プロジェクト
12. 事例検討(3) :スリランカ・SM プロジェクト
13. 事例検討(4) :日本・飯田市上久堅
14. まとめ:地域社会の自立を促進する支援

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 第三世界や日本における地域社会開発の事例を、 文献資料や具体的活動の情報収集を通じて行っていると理解がより深くなるであろう。 また、 前期開講の国際福祉論を踏まえた内容であるため、 その履修が本講義の不可欠の前提である。 尚、 正当な理由・手続きのない 「もぐり聴講」 は認められない。

成績評価の方法
 評価は課題レポート (100%) で行う。

テキスト 特になし。



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