日本福祉大学 社会福祉学部

高齢者福祉論 (保・心)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
2
前期 (週 2 回)
近 藤 克 則

テ | マ 高齢者福祉の現状と課題  ― 臨床から制度政策まで

講義のねらい
 人は、 若くして死なない限り、 例外なく高齢期を迎え、 未経験の“問題”に直面します。 今後、 さらに高齢化が進む日本では、 さまざまな“高齢者問題”が次々と社会問題化することは間違いないでしょう。 
 この講義のねらいは、 まず、 どのような問題がすでに生じているのか、 今後どのような問題が顕在化してくるのかなどを理解すること、 次に、 問題への対応がどこまで進んでいるのか、 今後求められる対応のあり方を考えることにあります。 高齢化する日本社会を生きていく学生諸君が、 今後新たに現れてくる“高齢者問題”に立ち向かうのに必要な基本的知識と考える視点を提供します。 前半は、 主に福祉臨床の側面を、 後半は主に制度政策面を扱います。

講義のながれ
前半 総論+臨床編
1. 高齢社会とは
2. 高齢者の身体的・心理的特徴
3. 要介護高齢者とはー障害の概念
4. 要介護高齢者とはー身体障害
5. 要介護高齢者とはー痴呆
6. 福祉職に必要な介護技術
7. リハビリテーションと MSW
8. 在宅ケア
9. ケアマネジメント
10. 高齢者の心理
11. 尊厳死・安楽死

後半 制度政策編
1. 高齢者の社会・経済的特徴
2. 年金制度/所得保障
3. 老人福祉施設
4. 老人福祉法・老人保健法
5. 非営利民間活動 (NPO)
6. 欧米諸国の老人福祉
7. ゴールドプラン 21
8. 介護保険 (1)制度の仕組みと問題点
9. 介護保険 (2)運用の仕組みと問題点
10. 高齢社会を支える財源
11. 福祉の 「3 つのレベル」 と 「2 つの立場」

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 特製の講義資料集は、 先輩達から 「よくまとまっていて、 資料も豊富」 と好評です。 毎回の参考文献も示してあります。 巻末に、 「試験問題集」 もついています。 予習復習に活用して下さい。
 講義が双方向的になるように、 質問・要望等を歓迎します。 出席カードに記入して下さい。 学生に、 発言の機会を作ります。 積極的な発言を期待します。

成績評価の方法
 出席点 10点、 期末試験 90点

テキスト 近藤克則 『高齢者福祉論講義資料』 生協にて販売します。
【備考】:学会出張の時に、 ビデオを見てもらいます。



(C) Copyght 2005 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。