日本福祉大学 社会福祉学部

児童福祉論 (社)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
2
前期 (週 2 回)
長谷川 眞 人

テ | マ 児童福祉法・児童虐待防止法・少年法改正と子どもの人権・子どもの権利擁護

講義のねらい
 最近の児童福祉の動きを見てみると、 社会福祉基礎構造改革から始まり、 社会福祉事業法等の改正による児童福祉法の改正、 児童虐待の防止等に関する法律の制定、 保育士資格の法制化、 里親制度の見直し、 母子及び寡婦福祉法等の一部を改正する法律等めまぐるしい動きが続いています。 2003 年に入っても 「次世代育成支援推進法案」 と 「児童福祉法の一部を改正する法律案」 が国会で成立しました。 2004 年には児童虐待防止法の見直し案も成立しました。 児童福祉改革のあり方を視野に入れながら、 講義のなかで、 最近における児童虐待や子どもの人権、 子どもの権利擁護 (特に児童福祉施設で利用されている権利ノート) についても、 関係機関の動向も含めて学んでいただきます。
 児童福祉論では、 「子どもの権利条約」 時代の児童福祉として、 新たな角度から児童福祉のしくみや児童福祉の歴史、 行政機関の役割等講義のながれに添って児童福祉対策の現状等を総合的に学んでもらいます。
 できるだけ児童福祉に関わる問題についての正しい認識と社会福祉士国家試験における児童福祉論対策及び児童福祉施設現場へ就職する人に役立つ内容にしていきたい。

講義のながれ
1. 「児童福祉とは・児童福祉の定義・児童福祉法について」  
2. 「子どもの権利条約」 と児童福祉・教育・自治体
3. 「子どもの権利ノート−子どもの権利擁護の現状と課題」
4. 「現代の子どもの生活・発達と児童問題」
5. 「児童福祉法制と行政機関」
6. 「社会的 (児童) 養護・保育の現在」
7. 「子育て支援の実践と課題」
8. 「子どもの発達と母子保健」
9. 「児童虐待問題と児童福祉の対応」
10. 「児童福祉をになう人々」
11. 「児童福祉論前期まとめミニテスト」
12. 「子どもの司法と児童福祉」
13. 「母子福祉・父子福祉・DV」
14. 「児童福祉の援助活動と専門性」
15. 「児童福祉の歴史」
16. 「児童福祉法改正と児童福祉改革」
17. 「保育はどう動いているか」
18. 「子どもの福祉と NPO の動向」
19. 「子どもの権利と施設職員」
20. 「児童福祉論の全体のまとめ」
21. 「ミニテスト」
22. 「課題図書紹介とレポート提出」

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 2004 年は児童福祉法の一部を改正する法律と児童虐待防止法の見直しが行われました。 2005 年は少子化対策の目玉である市町村で作成された次世代育成支援推進案が 3 月に提出されます。 今年も児童に関わる問題 (児童虐待・少年法改正・少子化問題等) が新聞やテレビ等で報道されます。 毎日の新聞やテレビ報道等に注視してほしい。

成績評価の方法
 レポート 20 点 授業出席 10 点 後期試験 70 点

テキスト  (1)竹中哲夫・垣内国光・増山均編著 「新・子どもの世界と福祉」 ミネルヴァ書房 2004 年 3 月発行
 (2)「講義テキスト」 2005 年版 自費出版 (2 回目の授業の時に購入)
 (3)課題図書 長谷川眞人と長谷川ゼミ生による 「子どもの権利ノート」 三学出版 2005 年 4 月発行



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