日本福祉大学 社会福祉学部

比較文化論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
前期
江 坂 哲 也

テ | マ ヨーロッパと日本の文化

講義のねらい
 健全なる精神は健全なる肉体に宿る。 この言葉は古代ローマの諷刺詩人ユヴェナーリス (Juvenalis) のもので、 時空を越え日本にも伝えられましたが、 その間に加工が施され、 みなさんが耳にしたことのある上記のものになりました。 彼は筋肉隆々の剣闘士を皮肉って、 「そうであることが望ましいのだが」 と、 彼らの考える精神のなさを批判したのですが、 その 「 」 の部分が削られ、 軍国主義的体力づくりに利用されるスローガンになってしまったのです。
 文化はこのように時空の中で変えられ、 伝えられます。 この講義では主にヨーロッパ文化の発展過程を以下のながれで学びながら、 日本のそれと比較します。

講義のながれ
1. 文化とは何か。 4 大文明と水
2. 古代ギリシア文化とソフォクレスの 『オイディプス王』
3. アリストテレスの 『詩学』 、 古代ローマ文化
4. ローマ帝国は滅び、 キリスト教が残った
5. キリスト教によるヨーロッパ統一と十字軍
6. 異文化との接触とルネッサンス、 大学の成立
7. ルターと宗教改革の意味
8. 啓蒙主義とレッシングの仕事
9. 宗教と科学の闘争、 ヴィッツ
10. 民族主義と世界市民、 シラー
11. ゲーテの 『ファウスト』
12. ドイツ統一とフォンターネ
13. ナチズムの克服とヨーロッパ市民ヘ

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
1 ヨーロッパ史に関する本を読むこと。
2 紹介したものは図書館で借り、 できるだけ読むこと。

成績評価の方法
 出欠を確認する小テストを数回 (10 点)、 最後の試験 (90 点) で評価する。

テキスト プリントを用意します。



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