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社会政策 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 労働問題について考え、 雇用対策・社会保険の基本を学ぶ |
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講義のねらい |
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現在の我々が生活している資本主義社会においては、 労働環境や賃金水準あるいは雇用の安定、 失業といった労働に関する問題、 病気や怪我あるいは老後の生活等の暮らしに関する諸問題が山積している。 これらに対応するには市場機能に頼るのみでは不十分であり、 政府は雇用対策、 社会保障制度の構築、 住宅政策等を実施している。 社会政策はこれら諸問題について主として経済学の手法を用いながら、 法学、 社会学等の観点からも考察する政策科学であると言える。 本授業では、 市場の機能とその限界を理解した上で、 労働問題について理解を深めるとともに、 雇用対策、 社会保険制度の意義について考えることとする。 |
講義のながれ |
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1. イントロダクション 社会政策とは何か、 社会政策の歴史的系譜 2. 労働市場を取り巻く現状と問題点 @ 就業構造の変動 A 就業形態の多様化 パートタイム、 派遣社員、 契約社員、 業務請負等の増加 3. 失業構造 @ 失業の定義 A 労働力の有効利用 4. 女性労働 @ 雇用機会均等 A 育児・介護休業 5. 高齢者就業 @ 定年制の問題 A 年金制度と就業 6. 外国人労働 @ 外国人労働力の受け入れとその影響 7. 賃金制度・労働時間 @ 賃金制度・退職金制度の現状と問題点 A 労働時間の短縮 B ワークシェアリングの導入 8. 賃金格差と最低賃金制度 @ 国際比較 A 産業間の格差 B 最低賃金制度 9. 労使関係 @ 労働組合の役割、 組織率低下要因 A 賃金交渉、 労働争議 10. 労働市場における法制度・慣習 @ 労働市場における法規制 (解雇法制、 職業紹介、 労働者派遣等) A 規制緩和議論 11. 雇用対策 @ 従来型の雇用対策 A 受動的労働市場政策から積極的労働市場政策への転換 B 雇用対策の効果 12. 社会保険の基本理念 @ 社会保険の歴史的生成過程や基本哲学 A 社会保険の意義と問題点 13. 公的年金 @ 公的年金制度の基本 A 改革内容 14. 労働問題と社会保険 @ セーフティネットとしての雇用保険・労災保険 A 改革内容 |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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社会政策は、 仕事や生活における諸問題をあつかう学問です。 日頃から、 新聞・雑誌・TVでの雇用問題、 人口問題、 社会保障問題に関心を持つことが必要です。 地味な学問ですが、 社会に出てから直面する重要な事項ばかりです。 粘り強く勉強することを望みます。 |
成績評価の方法 |
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期末試験の得点 (60 点)+数回の小レポート (40 点)。 |
テキスト | 教科書は指定しませんが、 参考文献は授業で提示します。 |
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