科目名 社会福祉システム論 時 限
集中

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
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集 中
小 林 哲 朗

テ | マ 高齢化社会における社会的援助の現状と可能性
キーワードは、 要援護高齢者のソーシャルマーケティング、 ケアマネジメント、 介護保険

講義の概要・ねらい
 「時代は高齢化社会」 と言われて久しい。 2000 年にスタートした介護保険制度は制度改正の年を迎えた。 世の話題は 「介護」 であり、 「在宅」 であり、 そして 「家族」 である。 また 「高齢者の自立支援」 を旗印にサービス事業所がこぞって在宅に赴くようになり、 供給するサービス量も右上がりである。 この結果、 要介護高齢者数の増加とそれに伴なう介護給付費の増大が社会的な問題となり、 給付の抑制策が講じられている。 しかしながら、 未だ一人ひとりの高齢者に必要かつ十分、 そして生涯にわたる社会的援助は何か誰も示していない。 さらに、 提供できる施設と在宅サービスの量・質とも様々な問題があることは現場の誰もが実感している。 実は現場は混沌としているのである。 この講義では高齢者の介護と社会的援助の最前線の話題を提供する。 個々の高齢者の介護と臨床の枠を越え、 視点を移しながら、 高齢者と介護者とが抱える構造的な問題を中心に検討する。 高齢者の生活を支える社会的援助の体系を実証的に分析しこれを手がかりに、 これからの在宅援助と施設援助の可能性を検討したい。

講義のながれ
(1) 高齢者福祉における需要と供給の関係
(2) 要援護高齢者のソーシャルマーケティングと情報化
(3) 介護保険制度の変遷と要介護認定
(4) ケアマネジメントと情報化
(5) これからの高齢者援助の可能性について

学習上の留意点
(1) 現場のイメージがわくように、 スライド、 VTRなどを用意する。
(2) 社会的援助最前線の人たちのゲスト講義も用意する。
(3) 皆さんの関心と理解度に応じて、 講義内容は変更する。
(4) 指定テキスト添付の CD-ROM ソフトを使った演習を予定している。 各人購入のこと。
<その他>
@福祉の話題はとかく冗長的な話や業界用語が多い。 新聞やインターネットで最近のできごとや用語に慣れておくことが必要。 キーワードは 「高齢者」 「介護」 「在宅」 「介護保険」 など。
A若い時代の特に学生時代の体験学習には意味がある。 皆さんが居住する市町村や実家の特別養護老人ホーム、 老人保健施設、 在宅介護支援センターなどの見学や (実習)、 ボランティアをおすすめしたい。 場所がわからない人は役場の福祉の窓口で教えてもらうこと。

成績評価の方法
(1) 私の話題提供に対して皆さんがレポートを作成する。
(2) 皆さんのレポートも素材として検討する。
(3) 成績評価は出席とレポートを基本とする。

使用テキスト
 居宅ケアプラン (CD-ROM 付き) コンピュータ・ソフトを利用したケアプラン 2004 年 12 月 株式会社有斐閣



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