科目名 日本文化論 時 限
月−3

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4
3
前 期
斉 藤 夏 来

テ | マ 海外文化と日本文化

講義の概要・ねらい
 日本の歴史・文化が、 海外との交流・衝突の中で形成されてきたことは、 常に念頭に置く必要がある。 また、 そのようにして形成されてきた日本の歴史・文化は、 不安がうずまく現代社会における 「癒し」 の一つとして、 つまり、 「誇るべき日本の文化・伝統」 として、 回顧される場合が多い。 しかし日本の歴史・文化という問題は、 現代と過去の限界を知り、 よりよい未来を展望する一つのてがかりとして、 むしろ貴重な意味を持つ。 この講義では、 日本の歴史・文化に関わる 「生の史料」 の読解を通じ、 現代からみた過去の人々の到達点と限界を知り、 さらに、 「現代の我々は未来の人々からどのようにみえるだろうか」 「現代の我々の限界とは何だろうか」 という問題にも思いをめぐらせられる想像力を身につけることを、 究極の目標としたい。

講義のながれ
 日本の歴史・文化が、 海外との交流・衝突の中にあったことを具体的に示す史料として、 @室町時代から江戸時代初期にかけて、 中国、 朝鮮、 日本の間で取り交わされていた外交文書を集成した 『善隣国宝記』 『続善隣国宝記』 か、 A戦国時代の日本でキリスト教の布教につとめたルイス・フロイスの著作 『日本史』 か、 いずれかを読解する。 初回講義 (ガイダンス) の時に、 テキストの目次または読解手順を示し、 「講義の流れ」 の紹介とする。

学習上の留意点
 講義の要点を自力で察知し、 ノートする力がつくことを期待し、 板書は省略する場合がある。 理解できなかったり疑問が生じた場合は、 講義終了時などに、 遠慮なく積極的に質問に来てほしい。

成績評価の方法
 「持ち込み可」 による筆記試験を基本とする。 任意提出のレポートも受け付ける予定。

使用テキスト
 上記 「講義の流れ」 の@かAにする予定。 必要分は適宜、 プリントなどの形で配布する。



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