科目名 | 平和と人権 | 時 限 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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テ | マ | 世界で行なわれている様々な活動を通して、 平和な 12 世紀を生きるために何ができるか考える |
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講義の概要・ねらい |
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20 世紀は第 1 次・第 2 次の世界大戦をはじめとして、 さまざまな戦争が続いた。
第 2 次世界大戦の当事国となった日本は、 310 万の死者を出したが、 戦場となったアジアの国々での死者はその
7〜8 倍に達した。 昨年末にインド洋を襲った津波の犠牲者どころではない。
しかも戦争は死者が出るというだけの問題ではない。 生き残った人たちの生活も、
何もかも破壊されて、 耐えがたい苦しみに苛まれる。 もし機会があったら、
君たちの祖父母やその世代の人たちに戦争の体験をぜひ聞いてみてほしい。 一方で 20 世紀には、 人類は科学技術や経済の面では素晴らしい発展を遂げた。 だから 21 世紀になって、 この過去の不幸な体験から学んで、 平和を何よりも大切にする時代が来ることをだれもが願っていたことだろう。 しかし現実はそれとはまったく逆の方向に動いている。 とくに 2001 年 9 月 11 日のアメリカにおけるテロ事件以来、 戦争が問題解決にとって当たり前の手段と考える風潮が、 日本を含む一部の国々で強まってきた。 戦争の悲惨さはだれもが知っているはずなのに、 なぜ一部の国々の指導者は戦争をするのか? しかし一方では、 非暴力・平和主義の世界を目指す国際的な取組みも進んでいる。 そのような流れの中に、 人類が生き残る望みを託すことができるのだろうか? このような時代に生きることになる君たちは、 将来どのような道に進もうと、 一人ひとりの人権が尊重され、 生きる価値が見出せるような平和な社会でなくては、 自分の価値を十分に生かすことはできない。 この講義では、 そのためにどのような生き方が求められるのか考えてゆきたい。 |
講義のながれ |
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1. 国連平和の文化年について 2. 平和の文化と暴力の文化 3. 戦争違法化の流れ 4. 非暴力・無抵抗のたたかい 5. 国際連帯と支援活動 6. 戦争のない世界を築くために |
学習上の留意点 |
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下記のテキストを基本資料として使うが、 講義では毎回プリントした資料を配布する。
またビデオなどの視聴覚教材を使うが、 講義の終わりにはそれに関するレポートの提出を求める。
講義では時間の関係で出席はとらないが、 このレポートの提出をもって出席とする。
この講義は、 断片的な知識を身につけることが目的ではなくて、 講義を受ける中で、 自分の頭で考えることによって問題への認識を深めていくことを目的としている。 したがって授業への参加が必須の条件であるから、 決められた出席回数 (最初の講義で指示する) がないとレポート試験を受けても評価の対象とはしない。 |
成績評価の方法 |
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毎回提出するレポート、 および最終回の授業で行なうレポート試験の結果から総合的に判断する。 |
使用テキスト |
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「暴力の文化から平和の文化へ」 平和の文化をきずく会 編 (「平和文化」) |
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