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〈教職課程〉 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 西欧の身体文化と個人の<からだ>の結節点をさぐる |
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講義のねらい |
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現代人は自分自身の身体について、 じっくり考える暇をあたえられていない。 具合が悪くなって初めて健康な身体のありがたみがわかるという体たらく。 逆に 「健全な精神は健全な身体に (宿れかし)」 という文句が、 私たちの身体を荒々しい前期的な資本主義の競争原理にしばりつけてきた。 この講義では、 最も身近なものでありながら最も疎遠になってしまった身体をめぐる観念の歴史を、 ヨーロッパに事例をとりながら、 さまざまな角度から検討していく。 とくに今年度はブルジョワ社会の成立をうながしたフランス革命期に焦点をあてたい。 いまや私たちの常識と化してしまった、 それだけにあえて学問的な考察の対象ともされないできた主題を提示する。 歴史の新しい領域としての身体史の成果に注目してもらいたい。 |
講義のながれ |
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講義計画は次のとおり。 第 1 講;講義のねらいとオリエンテーション 第 2 講〜第 4 講;精神と身体 @時間の観念 A空間的想像力 B身体論と身体史 第 5 講〜第 7 講;市民改革と身体文化 @宮廷バレエから市民バレエへ A革命期の絵画と演劇 B英雄的自殺をめぐって 第 8 講〜第 10 講;身体史と女性史 @ジェンダー論 A服飾 (衣服の<かたち>、 素材、 下着) Bフェミニズム運動史 第 11 講〜第 13 講;公共空間の<からだ> @フランスの建築史と土木史 A万博の都パリ Bフランスの植民地 第 14 講;まとめとテスト |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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身近な話題を歴史上の事件とからめて説明するため、 授業にはかならず出席し、 史実と物語の立脚点の違いを確認してほしい。 |
成績評価の方法 |
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ヨーロッパ身体史上の用語の説明に 50%、 小論文形式の論述に 40%、 そして出席点に 10%をあてる。 |
テキスト | 高木勇夫 『<からだ>の文明誌〜フランス身体史講義』 叢文社 |
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