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法 律 学 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 例題の法律的解決を通して法的に考える |
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講義のねらい |
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「法律?」 ときくと、 「難しい」 とか 「知らないと損をする」 という答えが、
よく返ってきます。 なるほど少しばかり法律を知らないために、 困ってしまうこともあるかもしれません。
そうならないように、 この講義では、 典型的な例題を法律的に解決することを通して、
自ら法的に考えることができるようになることを、 目的とします。 そこで、 法律 (法規範) に例題 (事実) を当てはめて法律的解決 (法的判断) を下す、 という法的な考え方 (法的三段論法) を中心として、 しばしば日常生活で起こるかもしれない紛争を解決する法律 (民法・刑法など) を学びます。 その中で、 民事裁判と刑事裁判との区別を知り、 さらに、 まったく法律を知らなくても、 自ら六法をみることによって、 紛争解決に必要な法律にたどり着くための知恵も身につけます。 また、 一年の 「法と人権」 と 「法と社会 (日本国憲法)」 から、 二年の 「民法」 と 「消費者と法」 へ、 さらには三年の 「企業法」 と 「労働法」 へと繋ぐことも、 この講義のもう一つの目的です。 なお、 「法学」 では行政法や民法の基礎用語や基本原理を学びます (法的知識の習得)。 それに対して、 この講義では法律の効力が現実に発動され作用することを学びます (「法の適用」 の理解)。 ここに 「法学」 とこの講義との違いがあります。 |
講義のながれ |
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1 講義のはじめに (受講ルールと法律の勉強の仕方) 2 市民社会と法律 3 〔例題 1〕 交通事故をめぐる紛争と法律的解決 (不法行為法) 4 原則と発展問題 5 〔例題 2〕 男女関係をめぐる紛争と法律的解決 (婚姻法) 6 原則と発展問題 7 〔例題 3〕 悪徳商法をめぐる紛争と法律的解決 (契約法@−売買−) 8 原則と発展問題 9 〔例題 4〕 借金をめぐる紛争と法律的解決 (契約法A−消費貸借−) 10 原則と発展問題 11 〔例題 5〕 アルバイトをめぐる紛争と法律的解決 (契約法B−雇傭−) 12 原則と発展問題 13 〔例題 6〕 泥棒をめぐる紛争と法律的解決 (所有権法@−物権的請求権・即時取得−) 14 原則と発展問題 15 〔例題 7〕 隣家をめぐる紛争と法律的解決 (所有権法A−相隣関係−) 16 原則と発展問題 17 〔例題 8〕 落とし物をめぐる紛争と法律的解決 (所有権法B−所有権の原始取得−) 18 原則と発展問題 19 〔例題 9〕 子供をめぐる紛争と法律的解決 (親子法) 20 原則と発展問題 21 〔例題10〕 兄弟喧嘩をめぐる紛争と法律的解決 (相続法) 22 原則と発展問題 23 最新の事件の法律的解決@ 24 最新の事件の法律的解決A 25 講義のおわりに (まとめとスキルの向上) |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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@ 何故そうなるのかを、 記憶するのではなく、 その根拠から論理的に考えること
(これが 「法的に考える」 ことの核心です)。 A 考えるときは、 必ず六法をみること。 B 出席カードに、 質問・意見・感想等を書くこと。 C 分からなければ、 何でも質問すること。 |
成績評価の方法 |
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出席点 (40 点) + 期末試験 (60 点) |
テキスト | 青山善充・菅野和夫 (編) 「ポケット六法 平成 17 年版」 (有斐閣) 【備考】:毎回、 講義案を配布する。 |
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