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現代の医療と福祉B |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 医療と福祉の基本的な制度を理解し、 現場が抱えている課題について考える |
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講義のねらい |
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医療と福祉は身近な問題でありながら、 我が国の医療制度・福祉制度の仕組みは、
複雑で大変わかりにくい。 諸制度の成立の経緯や専門性の主張・従来の縦割り行政の弊害の後遺症等がその背景にある。
更にこのことが、 医療・保健・福祉の連携の重要性が提唱されているにも拘わらず、
現場において各領域の相互理解・連携がスムーズに行われず、 制度・サービスが十分に機能できない原因ともなっている。
本講義は、 近年大きく変化しつつある医療や福祉の制度を学ぶにあたって、 まず、 医療とは何か?福祉とは何か?という問題意識の確認から出発する。 医療や福祉がどのような仕組み (社会保障制度) のもとで実施されているのかを概観し、 これらの歴史的発展の背景にある社会構造の変化を踏まえた上での、 現状の制度・サービスを提供している現場における課題等についても検討していく。 |
講義のながれ |
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1. 医療とは?福祉とは? (導入) 2. 少子化・高齢社会における医療と福祉 (ライフサイクルの視点から) 3. 社会保障制度の概観 社会保障制度の機能 我が国の社会保障制度の歴史的発展 4. 我が国の医療制度 (医療保険制度を中心に) 我が国の医療体制の特徴 医療保険制度の変遷とその背景 現行の医療保険制度の問題点と今後の課題 5. 我が国の公的年金制度 年金制度の変遷とその背景 (社会福祉における救貧対策からの出発) 年金改革の動向と現状の問題点 6. 生活保護制度 生活保護制度の概要 現行の生活保護の運用と実践における課題 7. 介護保険制度 −医療と福祉の狭間で− 制度創設の背景 −従来の医療と福祉の制度の問題点 制度概要 法改正と今後の課題 8. 医療と福祉の連携 *年間の流れは上記のとおりであるが、 医療と福祉の統合に向けての最近の政策と現場の実情をふまえ、 現場が抱えている矛盾・問題点について前期・後期各 1〜2 回程度、 関連したトピックスを取り上げていく予定である。 |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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受講にあたっては私語厳禁である。 日頃から新聞の第 1 面・社会面を読んでおくこと。 講義の内容は初学者向けの基礎的な内容のため、 2 年生以上の者には、 社会保障論、 医療政策論、 医療福祉経済、 医学概論、 医療福祉環境等の専門科目履修を勧める。 |
成績評価の方法 |
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基本的には期末試験 (8 割) と 1 回の小レポート提出 (20%) の割合である。 また、 講義時間内に提出の出席票 (コメント票) は、 5 回〜8 回予定しているが、 プラスアルファの参考程度の予定。 |
テキスト | 適宜レジュメを使用する 【備考】必要に応じて参考資料を配布、 参考文献を紹介予定である。 また 「平成 16 年社会保障入門 (中央法規出版)」、 「平成 16 年度厚生労働白書」 に目を通されておくと良い。 |
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