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生命と倫理 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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テ | マ | 先端医療の倫理的・法的・社会的諸問題の検討 |
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講義のねらい |
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生命倫理学の入門講義です。 まず生命倫理学の歴史的展開を概観し、 その主要な概念・原則・制度を批判的に検討します。 次にケーススタディとして先端医療から特に遺伝医療・生殖医療をとりあげ、 その倫理的・法的・社会的問題の諸相を多角的な視点から考察します。 現代社会が直面している先端医療をめぐる諸問題に対する自らの倫理的指向を認識し、 相対化するための機会を提供したいと考えています。 先端医療の実践がもたらす倫理的・法的・社会的な問題群の考察にあたっては、 狭義の生命倫理学の分析枠組だけでなく、 科学史・医療社会学・医療人類学・障害学などの隣接領域の知見も大きく取り入れ、 倫理的ジレンマが埋め込まれている社会的・文化的・歴史的文脈の立体的な把握を目指します。 |
講義のながれ |
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1 生命倫理学の歴史的展開と諸制度 2 医療・医学研究における生命倫理の 4 原則 3 インフォームド・コンセント/患者の自己決定権をめぐる諸問題 4 ヒトゲノム計画・遺伝子解析研究の歴史的展開 5 遺伝医療をめぐる倫理的・法的・社会的諸問題 −遺伝子診断・出生前診断・遺伝カウンセリング・遺伝子差別 6 生殖医療をめぐる倫理的・法的・社会的諸問題 −人工授精・体外受精・代理出産・不妊の医療化とジェンダー 7 遺伝医療・生殖医療への歴史的パースペクティヴ −優生学/優生政策と福祉国家 8 資本主義社会における先端医療と社会的公正 −人体の資源化/商品化・人体特許・biopiracy・南北問題 9 先端医療技術の受容と病気・障害の社会的・文化的構築 10 ポストゲノム期における生命倫理の行方 |
学ぶ上での注意・担当教員からの希望 |
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*毎回、 講義内容・視聴覚教材に関するリアクション・ペーパーの提出を求めるので (=平常点)、 必ず出席する必要があります (土曜日開講の集中講義なので、 予定を確認してから履修登録をしてください)。 |
成績評価の方法 |
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平常点 50% (講義中に課されるリアクション・ペーパー) および期末レポート 50% |
テキスト | レジュメを配付 |
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