日本福祉大学 社会福祉学部

生徒指導論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
後期
河 合 克 己

テ | マ 人間を育てる生徒指導とはどうあるべきか

講義のねらい
 17 才年齢における犯罪の多発化や犯罪の低年齢化に伴って、 学校教育における生徒指導の在り方に関心が集まり始め、 あわせて、 表面をきれい事で済まそうとする管理教育の見直しまで求められている。
 そのような社会の期待の中で、 従来行われてきた対症療法的な生徒指導が成り立たなくなり、 「人間らしい人間づくり」 を目指す生徒指導の本来的なあり方の模索が始まった。
 講義は、 抽象的な生徒指導論ではなく、 具体的な教育活動での事例を通して、 人間らしい子どもを育て上げる生徒指導のあり方について考える。 

講義のながれ
1. 生徒指導の本来的姿勢と推進
2. 生徒指導の展開・組織化・指導計画
3. 生徒理解の重要性と個人カード作りの方法
4. 生徒指導の実際
 (1) 問題行動のとらえ方とその指導 (その 1)
 (2) 問題行動のとらえ方とその指導 (その 2)
 (3) 学校不適応、 不登校 (その 1)
 (4) 学校不適応、 不登校 (その 2)
 (5) 性に関する指導
 (6) いじめの問題性
 (7) 安全教育の在り方
 (8) 正しい進路指導とは
5. 保護者や地域との連携
6. 個性を育てる生徒指導のあり方
(途中に、 公立中学校か附属高等学校の見学をする。 また、 現場の生徒指導関係教師の講話を入れる。)

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 「人間らしい人間を創る」 ことが教育の本来のねらいである。 その中で生徒指導は特に教育活動の基本となるものである。 教師を生涯の天命と考えて教職の道を学ぼうとする諸君の情熱に期待したい。 とりあえず教職免許でも取っておこうといった甘い考えは捨てて欲しい。

成績評価の方法
 試験当日に発表するテーマによるレポートにより、 指導した本質的な部分についての正しい認識と理解、 そして情熱を評価する。
 さらに、 ゲスト講師の講義の感想、 生徒指導年間教育計画作成、 普段の受講態度や意欲を加味する。

テキスト 適宜レジュメを使用する。
自作資料とレジュメを最初に配布し、 それに基づいて講義を展開する。



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